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初めての友達後編 の段 ページ9

雫『う〜ん…それにしても、これからどうやって戻ろうか…』

小平太「細かいことは気にするな!」

そう言われてもねぇ…状況が状況なだけに…

雫『…少し歩いてみる?』

小平太「そうだな!いけいけどんどんだ!」

雫『あ、待って!』

私は先に行こうとする小平太の手を掴んで止める

小平太「どうした?」

雫『小平太傷だらけなんだから手当てしなきゃ!』

小平太「こんなの大した怪我じゃない!」

雫『大した怪我じゃなくても悪化したら大きな怪我に繋がるでしょ!座って!』

と、私は半ば強引に小平太をちょうどいい岩の上に座らせた

私はよく怪我をするから応急処置用に包帯などを持ち歩いていた

不幸中の幸いかな…;

小平太の傷口を消毒してその上から包帯やらなんやらして応急処置は終わった

雫『よし!これでもう大丈夫!』

小平太「ありがとな!雫!」

雫『うん!じゃあ行こっか!』

小平太「おう!」

それからしばらく歩いてみたのだが…

雫『全然進んだ気がしない…;』

いくら進んでも見たことがあるような所を何回も通っているように感じた

小平太「やはりここはいけいけどんどんだ!」

雫『いけいけどんどんって…;』

小平太「行くぞ!いけいけどんどーん!!」

雫『あ、ま、待って小平太〜!;』

走り出した小平太を私は必死に追いかけるが、急すぎて動き出すのが遅れてしまった…

小平太「雫!早く来いよ!って、うわぁ!?」

雫『小平太!?;』

先を走っていた小平太が急に目の前から消える

小平太がいたはずの所まで行くと…

そこは崖だった…

その崖を覗き込むと小平太が必死に崖の岩を掴んでいた

手を伸ばせば掴めそうな位置だ

雫『小平太!掴まって!』

小平太「でもッ!」

雫『大丈夫だから!!』

私は更に前のめりになって手を伸ばす

ガシッ

私がそう言うと、小平太も手を伸ばし私の手を掴む

雫『っ!』

私は少しずつ小平太を崖の上まで引っ張り上げる

だが、次の瞬間…

雫『いッ!』

小平太「雫!」

腕に鋭い痛みが走った

腕を見ると、気づかないうちに切っていたみたいだ…

でも、私は傷のことよりも小平太を助けることで頭がいっぱいだった

雫『大丈夫!今引っ張り上げるから!;』

小平太を引っ張り上げるごとに腕の傷が開き、小平太の手にまで血が垂れていく…

雫『ッ!』

小平太「雫!手を離せ!お前、腕から血が!!」

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黒糖さまでーす - スイちゃんのご友人のご友人さん、ずんだ餅さんの意見と同じですわかります尊い (2023年3月12日 1時) (レス) @page21 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - スイちゃんのご友人のご友人さん、その気持ちよくわかります?(´・ω・`)可愛いですもんね。所でてぇてぇ?って何ですか???コメ返お持ちしております (2023年2月22日 1時) (レス) @page42 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 伊作〔留三郎いつもすまない〕留三郎〔気にするな、同室じゃないか!〕のやり取りが可愛いすぎて消滅しそう(^^ω)てぇてぇ (2023年1月29日 20時) (レス) @page40 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!留三郎とのお話を書いて欲しいです!更新、楽しみにしています!! (2022年1月12日 23時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これ面白いです続き楽しみにしてますね (2022年1月9日 12時) (レス) @page42 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんご x他2人 | 作成日時:2021年4月24日 19時

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