ふ「看病」 ページ32
ーーー手入れ部屋
Aが倒れてから約10分後、身体は完全に修復された。
その間、燭台切は山姥切、薬研を探して手入れ部屋に呼んだ。
「これでもね、大分治ってきてるんだ…僕が最初にここに来たときは骨が丸見えだったから…」
「A…」
「あとは皮膚の修復だけみてぇだな。
俺が処置するよりも大将の能力に任せた方がいいだろう…
だが……少し体温が高い。霊力を使った後の修復だ、いくら不死身とはいえ、負担が掛かっているんだろうな。
離れに運んだ後の対処は俺に任せな。」
皮膚の修復後、燭台切がAを抱えて、3人は離れへと向かった。
ーー離れ
「燭台切、ここに大将をそっと寝かせてくれ。
山姥切は桶に氷水と、小さい手拭いを頼む。」
・・・今はとにかく休ませて、回復を促すしかねぇな。
大将頼む、戻ってきてくれ・・・
「薬研、持ってきたぞ。…Aの様子はどうなんだ…目は覚めるのか…?」
薬研は山姥切が持ってきた桶に手拭いを浸し、絞ってAの額に乗せる。
「熱がある。これは俺の推測なんだがな…もしかすると大将は霊力を使い過ぎると普通の人間に近い状態になっちまうのかもしれねぇ。
いつもなら切られても、免疫が下がることなく瞬時に修復するんだろう。
いち兄の時もそうだ。
だが、今回は多くの刀を手入れ、顕現した後だ。
それにどうやら大将は霊力を使い過ぎちまうようだからな…」
「俺がいつも注意してるんだが……聞いてくれない…
俺が写しだからか…そうなのか……?」
膝を抱えて座り込み、完全に顔を布で覆う山姥切。
「そ、それは違うと思うよ!!
Aさんは、僕たちに対する思いが強いんだろうね。
だから、霊力を流す時に力が入ってしまうのかもしれないよ。
僕たちは、良い主に恵まれたね。」
山姥切の肩に手を添えると、少し顔を上げた。
「そう、かもしれないな…」
「僕、Aさんが早く良くなるように、何か作ってくるよ!目が覚めたらきっと、お腹空いてるだろうし」
「そりゃいいな」
ラッキーカラー
あずきいろ
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詩苑(プロフ) - 面白いとかの感想の前にセリフカラーで読みにくい。 (6月25日 0時) (レス) @page7 id: c3d5b8047c (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - よっしーさん» ご愛読ありがとうございます!何度も読み返す程気に入ってくださったのですね…嬉しい限りです!不定期更新ではありますがよろしくお願いします! (2023年1月27日 5時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - はじめまして!とても面白く何回も読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2023年1月22日 23時) (レス) id: c700d17df9 (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - アリス・キーリングさん» ご愛読ありがとうございます!カラーについては以前より苦心しておりました。カラーにも黒字にも長所がございますので、読者の皆様が読みやすい作品となりますよう、精進してまいります。 (2022年11月24日 2時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - レス失礼致します。とても面白くすぐに読み切ってしまいました。一点カラーでのセリフを辞めていただけると助かります。ピンクや薄い青、薄紫など白い背景のためどうしても見にくくなっています。できればで良いのですが黒字で書いていただけませんでしょうか? (2022年11月16日 22時) (レス) @page33 id: 8740f5ba7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小枝 | 作成日時:2022年7月18日 17時