つ「御武家様」 ページ19
――本丸台所
「この屋敷の台所はものすごく整っているねぇ。ここなら店に居た頃と同じように料理ができるかもしれない。」
彼らを驚かせようと、うどんだけでなく、天ぷらの材料も用意していた。
・・・私は材料を揃えて、下準備を始めた。
刹那、同時に首筋に冷たい感覚。
「そこで、何をしているの?」
聞き覚えのある低い声…
「あぁ、すまないね。リクエストを受けたものだから、少しここを借りるよ。」
「勝手なことしないでくれるかな?ここは君が居ていいところじゃない」
しかたない、ここで手を止めるわけにはいかないし、このまま少し昔話でもしようかな
「少し、聞いてくれるかい?私の昔話」
────いつだったか、京に奥州のお武家様がいらした。
それはもう格好良くて、京の者共は男も女も惹かれたものだった。
そのお武家様のもてなしに、私の師匠が選ばれた。
師匠は料理の腕が良くてね、そのお武家様に呼び出されて話をしたんだって。
その時聞いて驚いたのは、お武家様は普段、誰かを招待するとき自ら料理をしてもてなすことだった。
師匠は、そのときお武家様が仰った言葉を私にも教えてくれたんだ────
ラッキーカラー
あずきいろ
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詩苑(プロフ) - 面白いとかの感想の前にセリフカラーで読みにくい。 (6月25日 0時) (レス) @page7 id: c3d5b8047c (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - よっしーさん» ご愛読ありがとうございます!何度も読み返す程気に入ってくださったのですね…嬉しい限りです!不定期更新ではありますがよろしくお願いします! (2023年1月27日 5時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - はじめまして!とても面白く何回も読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2023年1月22日 23時) (レス) id: c700d17df9 (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - アリス・キーリングさん» ご愛読ありがとうございます!カラーについては以前より苦心しておりました。カラーにも黒字にも長所がございますので、読者の皆様が読みやすい作品となりますよう、精進してまいります。 (2022年11月24日 2時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - レス失礼致します。とても面白くすぐに読み切ってしまいました。一点カラーでのセリフを辞めていただけると助かります。ピンクや薄い青、薄紫など白い背景のためどうしても見にくくなっています。できればで良いのですが黒字で書いていただけませんでしょうか? (2022年11月16日 22時) (レス) @page33 id: 8740f5ba7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小枝 | 作成日時:2022年7月18日 17時