※クロスオーバー注意 ページ46
*
その後、伽羅が俺のことをどう話したのか知らないが、ちらほらと短刀やら脇差が自ら手入部屋へとやって来る辺り、悪いようには言われてないということが分かる。
何しろ、手伝い札はめっちゃあるから遠慮なく来てもらっていいんだけど。
というわけで、鶴丸(手入済)や手入を終えた刀剣達には、他の刀剣男士を呼んでもらうことを頼んだ。
因みに、山姥は護衛兼資材を手渡してもらう役に回って貰っている。
そして、時折
「…おい、顔色が悪いぞ。少し休め」
「…何、心配してくれてんの?」
「…勘違いするな、あんたに倒れられたら俺のいる意味が無くなる。」
などと、ツンデレ機能付きで世話を焼いてくれる。そのほか、伽羅も時々顔を出しては様子を見に来ているようだった。
休憩という名の某ディズニーの繋げて消すゲームをしていると、俺の手元を見て「残像だ…」と呟く刀もいたりいなかったり。
「っくし、」
そして、本丸の空気も心做しか浄化されてきたところで、本丸の季節が冬だったことに今更気付いた。変えようと思えば変えれるらしいが、それをする暇があるなら手入の時間にあてる。
気付けば手も至る所があかぎれており、真っ赤だ。そういえば妙に寒気もするし、風邪の引き始めかもしれない。
バサ、という音と共に、視界が白に染まる。
慌てて根源に目を向ければ、そこには、白布を取った山姥切国広の姿があった。
つまりは――そういうことである。
「…うす汚いかもしれないが、使え。」
「…ありがとう、山姥」
なんだ、顔だけじゃなくて中身もイケメンか。
その後、伽羅からジャージ(?)を無言で渡されたのは言うまでもない。
とりあえず、刀剣男士は顔も中身もイケメンということはわかった。
____
「頭痛てぇ……」
その後、大体の手入は終わったものの、未だに重傷の刀剣が多く残っている。解決の兆しは見えかけているが、問題は山積みだ。
数時間も作業してたせいか、手も震えてくるわ視界も歪んでくるわで、一旦手入を止めざるを得なくなってしまった。
主に山姥に「休め」と言われ、挙句の果てに鶴丸から「…主、流石に休もうぜ」と謎の圧力に押され、渋々自室に直行の俺である。(因みに荷物は伽羅が運んでくれた)
アレ、何で刀から命令されてんだろ、俺一応審神者だよな?なんて突っ込んだら負けだ。
「あー…コレ、完全に風邪引いた…」
頭が割れるように痛い。フラフラした足取りで歩いてたせいか、案の定、足が縺れて転んでしまった。
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翠輝 - 賢治姉のキャラクターに引き込まれました。面白かったです、是非続きをお願いします。 (2016年9月26日 22時) (レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - おらん時さん» お姉さんの怪力は元という設定でいきたい(真顔)←異能力はまた別のやつです←コメントありがとうございます! (2016年7月20日 6時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
おらん時(プロフ) - デコピンに思わず笑ったぜ←…ん?賢治のお姉さんも賢治くんと同じ異能なのかな、じゃないと、あの賢治くんが悶えるだなんて…。新奥義(笑)私の新奥義はねぇ…h(ry← (2016年7月20日 1時) (レス) id: 07a8919c5f (このIDを非表示/違反報告)
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