※クロスオーバー注意 ページ44
＊
｢じゃ、とりあえず…まずは鶴丸からな｣
｢…へ?俺か…?｣
手入部屋に来たのはいいが、今のところ手入できるのが彼しかいない。理由は…まぁ言うまでもないだろう。
確か、二次創作のパターンだと重傷か中傷の刀剣男士を説得して、手入して仲良くなる…とか何とかだったような。
残念ながら、俺は人間不信の彼らを説得できるほどの話法は持ち合わせてないので、長期戦に持ち込む必要がある。
随分骨が折れそうだが、仕方ない。
｢それなら、きみの手入を受けてくれそうなのが他にもいるぞ!何なら、今連れてきてもいいぜ｣
｢えっ…ホントか?｣
そんな俺の心情を察してか、得意気にそう答えた鶴丸。
彼は、俺が｢じゃあ…頼む｣と言い終わるか言い終わらないかの内に｢任せろ!!｣と勢いよく障子を開け放つと、脱兎のごとく部屋を出ていってしまった。
｢連れてきたぜ!!｣
｢いや、早ぇーよ｣←
直後、秒を刻む暇もなく戻ってきたが←
｢俺は、慣れ合うつもりは無いと言っているだろう…!!｣
そんなそんなで、冒頭に至るわけである。
見た目からして中傷…と言ったところか。
というわけで、鶴丸によって取り押さえられている状態でほぼ強引に彼…大倶利伽羅の手入が始まった。
距離も近い為か、必然的に目が合う…というか俺は前髪で殆ど視界が覆われてるので、睨まれるのはまあ平気だ。
問題は、彼から出される殺気の量である。心做しか空気が重い。
｢…伽羅坊。｣
すると、意を決したように鶴丸が、彼の名を呼んだ。
｢お前さん、聞いてたんだろ?｣
___
｢…伽羅坊。お前さん、聞いてたんだろ?｣
｢…｣
フッと、暴れていた手足が止まった。
彼の口振りからして、彼の様子からして、それが、嘘でないということが良くわかった。
そういえば、警戒されているとはいえ、仲間である鶴丸が審神者である俺と接触をしたのだ。つまり、1人や２人、隠れて様子を見ていた者がいてもおかしくない。
その1人が、彼だったというわけか。
｢ここまで付けてきたのも、俺の説得の為なんだろ?｣
脅すわけでもなく、諭すわけでもなく。むしろ優しい声音を心がけながら、語りかける。こういうところに貫禄を感じる。
｢なぁ伽羅坊。お前も迷っているんじゃないか。この男を、信じるのか否か｣
｢…そんなことは、ない｣
どうやら、一匹狼タイプは一筋縄ではいかないらしい。
｢そうか。だが俺は…この審神者――いや、この男を信じるぞ。｣
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翠輝 - 賢治姉のキャラクターに引き込まれました。面白かったです、是非続きをお願いします。 (2016年9月26日 22時) (
レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - おらん時さん» お姉さんの怪力は元という設定でいきたい(真顔)←異能力はまた別のやつです←コメントありがとうございます！ (2016年7月20日 6時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
おらん時(プロフ) - デコピンに思わず笑ったぜ←…ん？賢治のお姉さんも賢治くんと同じ異能なのかな、じゃないと、あの賢治くんが悶えるだなんて…。新奥義(笑)私の新奥義はねぇ…h(ry← (2016年7月20日 1時) (レス) id: 07a8919c5f (このIDを非表示/違反報告)
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