※クロスオーバー注意 ページ42
＊
山姥切国広side
｢…いや、お前さっき自分は偽物じゃないって宣言してただろ｣
｢あれは…只の虚勢だ｣
｢自分で虚勢とか言っちゃうのな、お前｣
どうも、さっきからこの審神者は何処かズレている気がする。だからといって、ひょうきんと言うわけでもなく、むしろ…
｢…誇り持ってもいいと思うけど。山姥切の写しだろうが、何だろうが、俺はお前がお前らしくあるならそれでいい。…俺は俺で、お前はお前なんだから。｣
｢…!!｣
何処か、俺と似ている。
いつの間にか、この男のペースに乗せられているのが気に食わないが。
｢…よし、そろそろいくか｣
｢…あぁ｣
｢ご武運を…!｣
狐…こんのすけを胸に抱き、俺を背後に付かせる辺り、相当警戒しているようだが。
話を聞く辺り、本丸の連中はなりふり構わず攻撃してくるに違いない。
だが決して、傷つけさせはしない。俺は、この男を守るのが役目なのだから。
それに―――
｢…山姥?扉閉めるから早く入れよ｣
｢…分かっている。分かっているから、急かすな｣
この審神者なら。この男の、隣なら。
何かが、変えられる。そんな予感さえした。
___
正直に言おう、大変不快である。
｢……罠を張るなら、もうちょいまともな罠を張れ、鶴丸国永｣
｢…こりゃあ、驚いた｣
呆れたように声を出せば、屋根裏からひょっこりと顔を出したのは、確かにゲームで見たまっしろしろすけこと鶴丸国永だった。
てか玄関入って早々落とし穴ってどうよ。そんなん猿でも分かるわ。
｢渾身の悪戯を一瞬にして見破り、俺の名前を呼ぶとは…今回は中々骨のある審神者――…いや、主だ。｣
｢え……そんな簡単に信じていいのか?何するかも分からないのに｣
いや、信じるなら信じてくれるだけ有難いけども。
てか、サラッと審神者から主呼びになってるし…
何か簡単な悪戯暴いただけで認められちゃったんですが。
その疑問は割とすぐに解決した。
｢…俺は、前の審神者に最後に鍛刀されたが、直ぐこの本丸の異変に気付いた。だから、可能な限りこうやって罠を仕掛けては逃げていたんだ｣
｢なるほど。それでほぼ無傷なんだな｣
｢…責めないのか?俺は、逃げた。いや、逃げてしまった。仲間を見捨てたも同然だ…｣
｢…｣
ぽつりと、悲しそうに言った彼にいたたまれなくなった。俺はこういうのにはもっぱら弱い。
だからかもしれない。
―――下を向いて黙ってしまった彼の頭を、撫でてしまったのは。
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翠輝 - 賢治姉のキャラクターに引き込まれました。面白かったです、是非続きをお願いします。 (2016年9月26日 22時) (
レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - おらん時さん» お姉さんの怪力は元という設定でいきたい(真顔)←異能力はまた別のやつです←コメントありがとうございます！ (2016年7月20日 6時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
おらん時(プロフ) - デコピンに思わず笑ったぜ←…ん？賢治のお姉さんも賢治くんと同じ異能なのかな、じゃないと、あの賢治くんが悶えるだなんて…。新奥義(笑)私の新奥義はねぇ…h(ry← (2016年7月20日 1時) (レス) id: 07a8919c5f (このIDを非表示/違反報告)
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