何度でも (ページ5)

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しばらくホグワーツで過ごして分かったことは、ハリーは両親そっくりだということだった。

彼はジェームズ同様、正義感が強い。

例えば、対峙するドラコ・マルフォイに盗られたネビル・ロングボトムの思い出し玉を取り返すだとか、ハーマイオニーをトロールから救い出すだとか、危険を顧みず、友人のために動く姿は、ジェームズを彷彿とさせた。

一方、ハリーは愛に溢れた少年であったため、リリーにも似ている。
何より、彼の緑色の眼が優しくて、彼と目が合う度に、Aは泣きそうになる。

ところで、ダンブルドアには、Aが生まれ変わりであるということがばれているようだった。
食事の席でAと目が合うと、彼はにこりと微笑んだのだ。瞬間、Aの背筋に冷たいものが走った。

前世から、Aはこの校長が苦手だった。

三日月形の眼鏡の奥にある双眸は、すべてを見透かしているように思える。おちゃめな老人に見えるが、彼は偉大な魔法使いだ。

彼はホグワーツの校長よりももっと上の席に就けるだろうに、なぜ校長をしているのだろう。Aはずっと不思議で仕方がなかった。

また、Aが驚いたのは、スネイプが教師になっていたことだった。

Aに知っている彼は、魔法薬学が得意ではあったが、闇の魔術に興味津々といった感じでまさか魔法薬学を教えているとは思わなかったし、そもそも彼は子供が好きなようにも思えなかったので。

彼がハリーに対して強く当たっているのを見るたびに、本当にジェームズを憎んでいるのだと改めて実感させられ、Aは笑いをこらえるのに必死だった。