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「ドラコ」
そう名前を呼んで、ふんわりと笑顔を浮かべるA。
先程までの凛とした雰囲気とは異なり、あどけない、14歳らしい笑顔は、ドラコが11年間見てきた、大好きなAの笑顔だった。
周囲にいた生徒は、その姿に顔を赤らめた。
ここでは目立つ。そう思い、ドラコはAの手を引き、人のいない場所へと連れて行く。
「A、」
どうして手紙をくれなかった？どうして休暇に帰ってこなかった？僕がどれだけ心配したと思っているんだ。僕は君に…
「会いたかった…」
ドラコはAを優しく抱き締めると、抱き寄せて、肩にぐりぐりと顔を
憎たらしい青色のシルクの制服にシワが出来た。
良い匂い、なんて言ったら、変態だと思われるだろうか。彼女からはふんわりと良い香りがした。
それが何の花かはわからなかったのだけれど。
3年前は、さほど背丈も変わらなかったというのに、今ではドラコの方が頭一つ分大きかった。
「私もよ」
Aもドラコの体に腕を回し、同様にぎゅっと抱き締める。
彼は香水なんてつけていたかしら。
3年前よりも男らしくなり、大人びた幼馴染みの姿に、Aはどきどきした。
10年も共に過ごしていたというのに、まるで知らない人みたい。
「元気、だったか」
「ええ、貴方は？」
「ああ、とても」
幼馴染みであるというのにも関わらず、久々の再会に、何を話せば良いのか分からない。
数秒後、それがなんとも可笑しくて、2人で笑い合った。
「もっと何かあったんじゃないの？ドラコ」
「しょうがないだろう、だって君が…」
「私がなぁに？」
君が綺麗でドキドキしてしまったから、なんて、ドラコには到底言えやしなかった。
素直になれないお年頃なのである。
「君が…君が、帰ってこないどころか、手紙も寄越さないから」
そう口走った途端、ドラコはハッとした。
しまった。違う、そうじゃないんだ。いや、確かにこれも気になっていたけれど、今話したいのはこれじゃなくて。
恐る恐るAの反応を伺えば、彼女は悲しそうに笑った。
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Alice(プロフ) - ダンスの誘い方やばすぎです！！もう深海さんの書き方好きすぎます！命がいくつあっても足りません(*´ཫ`*)このふたり永遠に幸せになれ！ (2023年3月1日 13時) (
レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
ありもぎ - ヤバいです！私の心臓がもたないぐらいドッキドッキしてました！最高です！この作品に出会えて本当に良かったです！ (2022年3月28日 21時) (レス) @page42 id: 2f0ff669f2 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 読む手がとまらなかったです、、感動しました。深海さんが描くドラコの姿が本当に大好きです。 (2022年3月25日 18時) (レス) @page47 id: 6cc22acf6a (このIDを非表示/違反報告)
たにぴこ - 深海さんの書くマルフォイとの作品がこの作品に限らず大好きです。少し頼りないマルフォイと上品で芯のある主人公が大好物過ぎて最高です！！応援してます！ (2022年3月6日 17時) (レス) @page1 id: eef41b04d0 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 夢主とマルフォイの立ち位置が決まっていた理由までしっかりしていてもう本当に素晴らしいです…泣 (2021年2月23日 22時) (レス) id: 01ce421b84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年11月12日 1時
