好きなだけ、それだけ

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ーーー ワンッ！




犬の鳴き声が聞こえてあたりを見回すと、私のことが大好きな犬が２匹。

私のことを見つめていた。





「うおーっ！ジャム！あんっ！」




駆け寄ってくる２匹。

私もそれに答えるように犬の元へ走った。




『ジャムあんは本当Aのこと好きだよね』」と八重歯を見せて笑う彼。

八乙女光、大学院に通っている学生。




「すきすきっー。私もすきー！」




同じくらい愛してるよ。ジャムあん。





？「伊野ちゃんより好いてるんじゃない？」




爽やかな笑顔が特徴的な彼。スリムな上にすごく背が高い。

中島裕翔、大学生。





？「はっ、ないない。ジャムあんは俺のことを愛してんの。」




ツンツンな態度とは裏腹に女の子かっていうくらい可愛い顔をしてる彼。


伊野尾慧、設計会社に勤めている。




私は彼らと出会ったのは３ヶ月前。

家に伊野尾慧が遊びにきたのがきっかけだった。



兄と小学校で一緒だった彼は、社会人になり偶々隣に越してきた。

兄は私に伊野尾ちゃんを紹介した。



私の第一印象は『さいっこう！のイケメン！！』だった。

だって、すごくかわいい顔してるし。



でも兄と伊野尾ちゃんの話を聞いてるうちに面倒くさがりすぎでしょ。と、印象が変わった。

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