絡み合い ページ10
考え込んでいるAの頭にすっと手が伸びてくる
しかし、Aは反射神経でその手をすっと掴む。
しかし鬱は『ちょっとだけやしええやん』と言ってカツラを外そうとしてくる。
このままグルッペンの婚約者だとバレてしまうのはAにとって最悪な事だった。
「ちょ、ちょっと何して……」
二人の体が絡み合ったその時だった。
「あら、お二人ではないですか。そんなところで何を？」
「ちょ、お、お前らこんな公然の面前で何しとんねん」
「あ、アイリ？」
「あ、ロボロやん」
仲良く食堂に来ていたと思われるロボロとアイリ。
そしてロボロの顔はトマトのように真っ赤になっている。
それを見たAは思った。
ロボロってもしかしたらアイリのことが好きなのかな……？
「ふーん。今までは夢小説とかだったけど別にBLにも手を出してみようかしら……」
「ボソリと何かを呟いたアイリだったがAの耳がそれを拾うことはなかった。
「じ、じつはお腹が空いちゃったんだけどね……見ての通り誰もいなくて。」
すっと鬱先生から離れてアイリの方へ歩み寄る。
「そうなんですか……？」
謎の間を持たせながら答えるアイリに若干の不信感を持たせつつもこれ以上関わってもいいことがないとドアに向かって一直線に走り出したその時だった。
思いっきり今度は前を見ていなかったロボロとぶつかり、必然的にこちらが押し倒す形になって倒れこむ。
「まぁ！大丈夫ですか！？」
なぜか若干嬉しそうなアイリは心配しているわりには少し離れてこちらを見ている。
そして不幸は続くものだ。
廊下からドタドタと走る足音がする。口を開きかけたその時だ。
奥にこちらを見つめる人影があることに気がつく。
「あ、ショッピ……」
そこにいたのはショッピだった。
彼は何も発することなくずんずんと四人のところまで歩いて行く。そして、Aを引き起こし手首を掴んだ。
「ちょっ！？」
そのまま何も言わずに彼女をどこかに連れて行こうとする。これにはロボロも声を上げた。
「あの、ショッピくん？」
「すんません。今は黙ってください。俺は機嫌が悪いんすよ」
振り返ることなくそう言う。
Aはショッピに引きずられるように、その場をあとにした。
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シアン - (∂ω＜)-★さん» 惚れたなんていってくれて嬉しいですっ（はぁと）応援ありがとうございます！更新がんばりますね。 (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
(∂ω＜)-★ - え。惚れた。良ければ俺とお話しませんか?ﾊｧﾄ(痛い)これからも頑張ってくださいっす！応援してやす！^ω^ (2021年2月19日 23時) (レス) id: 783e49e84a (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 夕凪さん» コメントありがとうございます！ついにいってしまいましたね笑笑 今後の展開に是非ご期待下さい！ (2021年2月14日 10時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱついに、ついに！syo君が好きって言っちゃったよ!? (2021年2月14日 7時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 紅鴇@端末垢さん» いえいえ、いつもお褒めの言葉とともにコメントしてくださっていてとても嬉しいです。よかったらこれからもみてくださると嬉しいです！いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2021年2月4日 23時
