救出作戦に向けた ページ43
「分かりました。じゃあなるべく早くお願いします」
肩をぐるぐるっと回しながら目線をショッピにやり、ルシウス、いやA救出作戦の参加を問うコネシマ。
「俺は腕慣らしに演習に参加するんやけど、お前はどうする？」
「もちろんですよ」
トントンは何やらメモを書いたかと思うと視線を上げて周りのみんなを見渡して言った。
「わかった。じゃ、俺今から行われる一連の騒動はすべて演習であり、責任は俺とグルさんが持つ」
ありがとうございますと頭を下げると、エーミールはあきれたような声を出した。
「とんだ三文芝居や…でも皆さんがそこまでされるということならわたしも参加致しましょうか。」
「助かります」
ショッピがふかぶかも頭を下げると、それまで黙って話を聞いていたアイリが突然手を上げた。
「その演習、私も付き合わせてくださいませんか？」
「アイリちゃん！？」
隣にいた鬱がひっくり返った声を上げる。まさか彼女がそんなことを言い出すだなんて思わなかったのだろう。
「こうなったのも全部私のせいです。是非償わせてくださいませ。ルシウス様が拐われた場所も、私ならわかります」
自信満々にそう宣う彼女に、コネシマは首を振る。
「連れて行きたい気持ちも山々なんやけど行っても危ないだけや」
自分を庇ってくれたAを助けに行きたいのだろうと言う気持ちはその場にいる人全員が共感できたが、向こうはトップの暗殺集団。
光の魔力は持っているとはいえ、演習もまだ楽にしたことのないようなか弱い男爵令嬢を連れて行くのには気が引けた。
「わかりました。それでは――……」
腕をピンと伸ばす。するとどこからとともなく大きな矢が出てくる。
反対の手でアイリが指を鳴らしたとともに矢はコネシマのギリギリを通る。
そして近くの窓は大きな音とともに割れてガラスの破片が飛び散った。
彼女の突飛な行動にみんなが目を丸くし、あぜんとする。
「分かりましたよね。わたしの実力。」
しっかりと強い意思を灯したエメラルド色の瞳に５ ６人はたじろぎ渋々といったように頷いた。
「それに、私は彼を救わないといけないんです。私のせいで二度もあの子を死なせるわけにはいきませんから」
そのままエーミールも含めた７人は作戦会議を始め、それぞれが動き出した。
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シアン - (∂ω＜)-★さん» 惚れたなんていってくれて嬉しいですっ（はぁと）応援ありがとうございます！更新がんばりますね。 (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
(∂ω＜)-★ - え。惚れた。良ければ俺とお話しませんか?ﾊｧﾄ(痛い)これからも頑張ってくださいっす！応援してやす！^ω^ (2021年2月19日 23時) (レス) id: 783e49e84a (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 夕凪さん» コメントありがとうございます！ついにいってしまいましたね笑笑 今後の展開に是非ご期待下さい！ (2021年2月14日 10時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱついに、ついに！syo君が好きって言っちゃったよ!? (2021年2月14日 7時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 紅鴇@端末垢さん» いえいえ、いつもお褒めの言葉とともにコメントしてくださっていてとても嬉しいです。よかったらこれからもみてくださると嬉しいです！いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2021年2月4日 23時
