火元はハンカチ ページ27
けれど、あのとき渡したハンカチがなんだったかとまではきっちりと覚えていなかった。
それもそうだろう。なんせ何年も前の出来事だ。
こ、こんなことで、バレそうになるとは……
アナタシアの背筋に冷たい物が伝った。
コネシマは黙ったままルシウスを睨み付けている。
もしかしてルシウス＝Aだって、気づいた！？
「えっと……」
「Aとお前はどういう関係なんや？」
「か、関係ですか？」
その台詞を聞いてわずかに安堵する。どうやら彼の中で同一人物だと言う事にはなっていないようだった。
しかし、以降の答え方によってはその可能性が彼の中で持ち上がってくるのは確実だ。そのため慎重に言葉を選ぶ
「Aとは友人で……」
「公爵令嬢と男爵子息が友人なんかになれんのか？」
痛いところを突かれて、言葉に詰まった。
公爵令嬢と男爵子息とでは、性別も貴族の格も違いすぎる。貴族の友人関係は、基本的に同程度の貴族同士でなされるものだからである。
それでも同性ならばあり得なくもないのだが、Aとルシウスとでは貴族の格が違いすぎる上に異性だ。普通に考えるならば友人同士というのはあり得ない。
それならばまだ身分違いの恋人の方が言い訳としてはわかりやすい。
まぁ、未来の国母が王太子とは別に恋人を作っているというのも、それはそれでゆゆしき事態なので、選べない選択肢ではあるのだ
まぁ、病弱設定のおかげで社交界に出なくてすんだし、今だって学園に通ってなくても不審がられないんだけどね……
「本当に友達なんか？」
思考の海に沈んでいたAをコネシマの怪訝な声が現実に引き戻す。
Aは頬を引きつらせた。
「えぇっと……」
「コネシマさん。正確に言えば俺と友人なのです」
その時、背後から聞き慣れた声が聞こえてきて、ルシウスは振り返った。そこには見知った人影があ
「そうだよね、ルシウス」
「あ、うん！」
ショッピはAの肩を掴むと、そっと自分の方に引き寄せた。
「ショッピ君やないか！！」
「先輩。ルシウスは私の古くからの友人で、姉とも俺経由で知り合いになったんすよ」
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シアン - (∂ω＜)-★さん» 惚れたなんていってくれて嬉しいですっ（はぁと）応援ありがとうございます！更新がんばりますね。 (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
(∂ω＜)-★ - え。惚れた。良ければ俺とお話しませんか?ﾊｧﾄ(痛い)これからも頑張ってくださいっす！応援してやす！^ω^ (2021年2月19日 23時) (レス) id: 783e49e84a (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 夕凪さん» コメントありがとうございます！ついにいってしまいましたね笑笑 今後の展開に是非ご期待下さい！ (2021年2月14日 10時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱついに、ついに！syo君が好きって言っちゃったよ!? (2021年2月14日 7時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 紅鴇@端末垢さん» いえいえ、いつもお褒めの言葉とともにコメントしてくださっていてとても嬉しいです。よかったらこれからもみてくださると嬉しいです！いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2021年2月4日 23時
