エリート ページ39
『えっと……。かつおぶしご飯が好きなの？』
「ワン！」
伝わってきた感情に、動揺してキールさんを見る
「何適当言ってるんですかミケがそんな下等な物を食べているはずがないでしょう」
『ミケちゃんっていうくらいだしイルミさんがあげたんじゃないですか？』
生気の感じられないミケちゃんの目が、ゆっくりと瞬く
……食べさせろってこと？え？待ってかつおぶしご飯とか何処で準備すればいいの
『あのね、ミケちゃん。お姉さんこれから用事があるからかつおぶしご飯はまた今度……』
「ウーゥーガルルルル」
『ちょっと待って怒ってるわどうしよう』
かつおぶしか。私の念でかつお出してもどうやって燻せばいいの？火？
そもそも、ミケちゃんはなんで急に食事の要求を、、？
『あの、ミケちゃんって最近イルミさんに会ってますか？』
「いえ？様子を見に来られるのが減ったのはイルミ様が成人して家を背負うようになってからでしょうか」
かつおぶしご飯が食べたいんじゃなくて、イルミさんに会いたいだとすれば……
『イルミさんがかつおぶしご飯をあげていたのは本当で、ミケちゃんはそれを食べるのが好きというよりイルミさんが居るという条件的な何かで好きなのかもしれませんね』
「成程……イルミ様ですか。少し厄介ですね」
呟いたキールさんの長い睫毛に隠れるように、冷たい色が走る。なるほど、これはいろいろありそうだけど
『ミケちゃんは本当にイルミさんが好きだと思います。人になつかないのに、こんなに主張してますし』
俯くミケちゃんの頬を軽く撫でて、キールさんに向き直る
ミケちゃんの言葉を聞こうとしたり、なんだかんだ興味があったり。キールさんはミケちゃんの良き理解者であるはずだ。
『どうでしょうか、キールさん。どうにか面会させてあげられませんかね……？』
もはやどっちが部下かは分からないけどね！ミケちゃんの方が余裕で強そうだし
「困りますね、次期執事長候補なのですが」
『すみません、勝手なことを言いました』
出世頭だったのね。それは無理できないわ
「違いますよ、一介の執事のような権力ではありませんので」
『と、いうことは……？』
「フフ、私を侮らないでくださいということです。」
優しく細められた目は青く輝く
妖しい怪物のシルエットに、銀髪のなびく中性的な美しさがよく映えていた
￣
『突如現れた執事、私調べイケメンランキング首位を独走中』
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shela(プロフ) - 狐海さん» こんばんは、この不定期過ぎる更新のなか、待っていただき、そしてコメントまでいただき…本当にありがとうございます！正直、この小説を読んでくださっていた読者の皆さんが今も待ってくれているのか不安でした。とてもとても嬉しいです！感謝です！頑張りますね！ (2021年12月27日 22時) (
レス) @page22 id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
狐海(プロフ) - こんばんわ、更新お待ちしておりました…！語彙力無くなるほど嬉しかったです…勢いのあまり最初から読み返してしまいました！！大好きです！ (2021年12月27日 19時) (レス) id: ce22822f8d (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - Amaneko*さん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…!女神様…!すごく嬉しくて、感動が止まりません!なかなか更新できなくて申し訳ないです…楽しんでいただけるような小説を書けるように全力で頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 19時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - まるめがねさん» 返信遅くなってしまい、本当にごめんなさいっコメントありがとうございます！すごく嬉しいです〜ありがとうございます。スローペースになってしまい申し訳ないです…全力で更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2021年4月24日 17時) (レス) id: 4707b9ae72 (このIDを非表示/違反報告)
Amaneko* - 拙い文章で日本語が可笑しくなっていたらすみません｡長文失礼しました。 (2021年4月20日 18時) (レス) id: 56cf223618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shela | 作成日時：2019年7月16日 0時
