人魚姫がお嫁さんになったら貢いじゃダメですか？【太宰治】

10：白い王子さまのチェリーパイ心 ページ10

「ったく…人のお菓子をよくもぐしゃぐしゃにしてくれたよねぇ…あのチビダサ黒帽子蛞蝓め…。マジで許さない…シバいてやる…精神的に！！」



蛞蝓…マジでふざけないでよ。またAちゃんを泣かせて…そのうえに…




「私のチェリーパイが！！」

「私も不注意だったので…その…。」

「いや！！100％！！あの蛞蝓が悪い！！絶対にあの蛞蝓だ！！」




私のチェリーパイがぐしゃぐしゃじゃないか！！




「どーやって…精神的にシバこうか…。」

「治さん…？」





しかも私の天使な人魚姫を見て…




絶対に好きになっているに決まっている！！




どうやってシバく？じゃあ…愛を見せつけて…彼女に恋人がいるって分からせて…




じわじわとシバこうか。





「ねぇーAちゃん。」

「ん？なんですか治さん。」

「今度お出かけしよう！！体力とかのためのお散歩も兼ねてさ！！」

「はい…行きたいです治さん。」





そうとなれば…あの蛞蝓の予定…調べあげておかないとね。そして…その天使な人魚姫の王子さまが、私だと分かった瞬間…どんな反応と態度行動を表すかな？




「楽しみだなぁー。」

「私もです…治さん…。」

「うん、楽しみだね。」




それもそうなんだけどねぇ…




蛞蝓のことも楽しみなんだよなぁー。




ふふっ、じわじわとシバいてあげるから…





覚悟しておいてねちゅーやくん。

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