人魚姫がお嫁さんになったら貢いじゃダメですか？【太宰治】

3：海はとても深くてドロドロになる ページ3

「AちゃんAちゃん！！妊婦さんになると、お腹とかどう？ゆったりした服買おうか？買う？どうする？どうしたい？」

「買いたい…買ってあげたい…が全面的に出すぎです…治さん…。」

「うん、否定してないよ。」

「お変わりないようで…。」

「買ってあげたい！！買いたい！！買わせてください！！」





私に貢ぐことが一生で優位つの楽しみらしい。貢がさて欲しい…めちゃくちゃオーラに出てます。目がとてもキラキラしていますね…。




「はぁ…分かりました。買ってください。そろそろ出てきたお腹が気になるところでしたしね。普通の服よりも…確かにゆったりした服が良いですね。」

「よし！！今すぐ買いに行こう！！」

「今日はダメです。明日にしましょう。」

「えー。」

「明日なら時間沢山ありますよ？それにもうお店は閉まってますよ。」

「あ、そっか。」




どんだけ貢ぎたいが強いんだよ…強すぎだろ…貢ぎたすぎるな…ホントに…。



「君に貢げるなんて私は幸せ者だね！！人魚姫に天使に！！天使な人魚姫に貢げる私は幸せ者だ！！私はもーうこれ以上ない幸せを手に入れたよね！！絶対そうだ！！」




あぁ…この人はホントに私に溺れている…堕ちている…。深い愛の海に…もう浮き上がって来れない程に…この人はそうなっている。



いや…私もそうなっているのかもしれない…。同じくらいの深さにまで堕ちて溺れる…苦しい…



それは幸せで…愛なんだと知った。




この息のしずらさ…苦しさ…出来なくなる息…




それが幸せな愛になってるだけで…きっと私はおかしいんだ。私もおかしくなっている…





「はぁ…可愛いなぁ…美しい…綺麗…。」




ずっと溺愛されるこの人生…





それは私をドロドロに砂糖の様に甘く…溶かすんだ。

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