人魚姫に貢いで良いですか？【太宰治】

7：嫌がらせにしか思えません ページ7

6時間目の体育が終わって、友だちとお話しながら教室へ向かっていた。すると…


「きゃあ！！」

「何あのイケメン！！」

「ちょーカッコイイ！！」



キャーキャー言う女子の黄色い歓声が聞こえる。廊下の窓は女子たちで溢れてて上手く見えなくて、それどころか歩くことすらしずらい。
はた迷惑なことだ…って思って、隙間の方から窓を見たら…




「え…。」




びっくりするしか無かった。




校門前には、今朝も見た色素の薄い焦げ茶の髪をしたミイラ男と…今朝と同じサングラスの男の人。




はた迷惑な原因を作っていたのは、私に貢ぎ養っている人だった…、いや？間接的に私が作っているのか？だとしたら…






私のせいじゃん。






恥ずかしいったらありゃしない。やめて欲しい…。





「誰の彼氏？いやお兄さん？」

「えー、だとしたら羨ましいー。」




羨ましいも何も…あの人変人だよ？やめた方が良いよ。なんて言えず、知らないフリして教室へ入る。



「あの人誰かなあ…。」

「でもカッコ良かったね！！」

「うん…。」




カッコイイけど残念だよ？校門前で待たないでよ…やめてくれ…。恥ずかしいよ…。




「どうしたのA？」

「いや…何でもない…。」




連絡先知らないから、今すぐ立ち去れとも言えず…どうしようもなかった。仕方ない…裏門から帰ろうかな…。人目に触れないし、何よりも注目されたくない。噂になったらたまったもんじゃない。
HRが終わるとすぐに裏門から出て私は帰宅した。

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