人魚姫に貢いで良いですか？【太宰治】

4：人生で1番騒々しい日々になりそうです ページ4

「君は可愛いフリルやリボンやレースが似合うと思って、たくさん買い込んだよ！！是非着てくれたまえ！！」

「か…可愛いのがたくさん…。」



部屋には可愛い服がたくさん…。キャリーバッグとボストンバッグには最低限なものと制服、そして通学用のバック等だけを持ってココに来た。と言うか…親の返事でココに来た私も私なのだろう。



「全て私が買ってあげるからね！！あ、もしもココに予め買ってある服が気に入らなかったり、好みじゃなければぜひ言っておくれ！！すぐに買おう！！私の君に似合うと思って勝手に買い、好みや趣味を揃えただけだからね！！」

「はぁ…。」




けど、実際可愛いし好きだし…せっかくなので着てみよう。白とピンクと薄オレンジのフリルやレースやリボンであしらわれたキャミソールのロングワンピースのネグリジェを持って脱衣所へ行き、風呂を済ませた。
リビングに戻ると




「はぁー可愛い！！可愛いよ！！とても可愛い似合う！！服が君の可愛いさを引き立たせているよ！！最高！！やっぱり可愛いね！！」



ムギュムギュ抱きしめられて、めちゃくちゃ苦しくなって



「お…治…さん…苦しい…です…。」

「すまんね！！」




でも、なんだか楽しくて…面白くて…嬉しかった。




「ありがとうございます…治さん…。」




くすりと笑うと




「可愛い！！可愛いくて死にそう！！キュン死しそう！！それで死んでもいいよ私は！！笑った顔可愛いよ！！一層それで死んでも構わない！！本望さ！！」




変なことを言って騒ぐ彼を横目に、私は甘ったるいココアを口にした。

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