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『あれ、佐久間さんは？』
「部屋戻ってんじゃね？アニメがなんとかって言ってたから」
『なるほど』
シェアハウスに戻れば、リビングには誰もいなくて。
玄関に深澤さんの靴はなかったから、彼はまだ帰ってきてないみたい。
とりあえずプリンを冷蔵庫に入れとかなきゃ。
お風呂上がってから食べようと、開けた冷蔵庫に買ってきたばかりのプリンを入れると、その横に突っ込まれた二本のペットボトル。
『あ、ちょっと』
「なに」
『そこ一番冷えるとこだからプリン置いたのに、』
「知らね」
別にたいして変わんねーだろ、と私を見下ろした渡辺さん。その視線が一瞬離れかけて、それからなぜかまた戻ってきた。
「……お前、その目『あ、わたしお風呂入ってきますね！今日一日外行ってたから疲れちゃって』
彼が視線を向ける先と"目"というワードに、彼が言わんとすることはすぐに察せて。慌てて私はわざとらしいくらいに声を被せた。
やっぱり、私の目はまだ少し腫れてるのだろうか。
コンビニで会った時はバレてないなと思ったけど、冷蔵庫の白い光で目立ってしまったんだろう。
あからさまに話を逸らした私を見て彼は何か言いたげな表情を浮かべたけど、さすがそこは大人だからかそれ以上はなにも聞かずに私の代わりにパタンと冷蔵庫の扉を閉める。
「…風呂入るんだったら、そのあとちゃんと冷やさねーと明日浮腫むぞ、それ。」
『え、』
「保冷剤、ここの下に入ってる」
渡辺さんはそう言って冷蔵庫の下の段を指差すと、ふいっと私から視線を外してキッチンを出ていって。
いつものようにリビングのソファーにぼすんと身体を沈めてスマホを弄り出した。
…たぶん私がお風呂から上がってプリン食べにきた頃には、あそこで寝てるんだろうな。
彼の深入りはしてこないくらいのほんの少しの気遣いが嬉しくて。私は心の中でありがとうございます、と呟いた。
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こゆき(プロフ) - 彩花さん» 気がつきませんでした…！教えてくださってありがとうございます！とても助かりました…！！ (2020年12月23日 0時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - れいさん» ありがとうございます…！これからも楽しんでいただけるように更新頑張ろうと思います…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - べぺさん» コメントくださっていたのに気づかなくてごめんなさい…！待っていてくださる方がいるというお言葉で、更新頑張れそうです！ありがとうございます…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 何度もすみません！今日もう一度読み返してたら13ページ目のタイミングがタイミグになってました、！余計なお世話だったらすみません！ (2020年12月22日 14時) (レス) id: 7fda05ffd5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - なんとなーく更新待ってました…！再開してくれて本当に嬉しいです！これからも楽しんでいきます！！ (2020年12月4日 1時) (レス) id: c0a052e646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年7月28日 15時
