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ついでだから買い物付き合って、と蓮に言われ何故か彼の買い物に付き合わされることになった私。
「どっちがいいと思う？」
メンズの服屋に連れて行かれ、彼が似たような服二枚を私に見せる。
『別にどっちでもいい』
「興味なさそーだな」
『うん。全くない』
蓮がなに着ようと私には関係ないし、ってか蓮ならどっちでも似合うでしょ。
そう言えば彼は、じゃあどっちも買うとなんだか嬉しそうな顔をした。
多分私がどっちも似合うって言ったからだ。昔から蓮はそういうやつ。私が褒めるとすぐそういう顔をする。
従兄弟って普通はそんなに仲良くないらしいんだけど(前に友達に言われた)、私と蓮は従兄弟っていうよりはむしろ兄妹みたいなもので。
特に私が本当のお兄ちゃんに対しては兄という意識を持てないからか、余計に蓮のことはそんなふうに思ってた。
お兄ちゃんとは喧嘩したことなかったけど、蓮とはしょっちゅうしてたし。
「なぁ、一緒に住んでる人たちってどんな人？」
会計をしてる間、ぼーっと蓮を見てたら急に彼がこっちに顔を向けた。
『ん？うーん、みんな歳上なんだけど、1人はすごい明るくてなんか可愛い感じの人で、もう1人は…最初は面倒くさいと思ってたけど案外優しくて、あとひとりは…、』
「あとひとりは？」
聞き返されたけど言葉に詰まった。
佐久間さんは明るくてクリクリした目が可愛くて、一緒にいると安心感がある人で。
渡辺さんはツンツンしてるけどほんとは優しいし、なんか子どもっぽいところがあって。
…でも深澤さんはどんな人なんだろう、
ふわっとしてて、なにを考えてるのかよく分からなくて。
"俺のことはお兄ちゃんみたいなもんだと思って接してくれたらいいよ。"
深澤さんにはそう言われたけど、そんな風に思えるわけがない。
『…わかんない。』
「ふーん、」
答えに困って小さくそう呟いた私を蓮はじっと見つめたあと、店員さんに買った服の入った袋を渡され、そっちに視線を戻した。
深澤さんのことを思い出したからか、また胸の奥がざわざわと騒ぎ出して。
原因不明のその胸のざわめきに私は首を傾げる。
…なんでいつもこうなるんだろう。
22年生きてきて初めて感じるその感覚の正体は、いまだに何かわからない。
これも苦手意識の一つなのかな？なんて適当に理由をつけて、そっと胸を押さえた。
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こゆき(プロフ) - なべふかさん» コメントありがとうございます…！！そのように言っていただけて本当に嬉しいです泣 今後もよろしくお願いします！！体調、気を付けます！ (2020年7月19日 23時) (
レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
なべふか - コメント失礼します!!新しいStoryも素敵です＊こゆきさんの言葉使いと言うんですかね…他には無い表現が読んでいて楽しいです、今後も更新頑張って下さい!くれぐれも体調には気を付けて下さい^^ (2020年7月18日 17時) (レス) id: 2b33477f89 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - まみさん» ありがとうございます…！！一応なんとなくのオチは決めてるんですけど、まだ迷ってるのでどうなるか楽しみにしていただけたら嬉しいです！！大人な深澤さん、わかりました…！たくさん盛り込みますね！今後もよろしくお願いします…！ (2020年7月18日 13時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - このしぇあはうす楽しすぎます！！全員良すぎて1人に絞れません泣。しかし深澤担としては、からかってくる大人な深澤さんが更に見たいです！しかしツンなしょっぴーもかわいいさっくんも非常に上手いです！！流石です！！更新楽しみにしてます！ (2020年7月17日 22時) (レス) id: 5ad6cf8e80 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - (名前)ひなさん» コメント嬉しいです…！！私もちょっと悪な感じな翔太くんが好きなもんで笑 ありがとうございます、楽しんでいただけるよう更新頑張ります…！！ (2020年7月3日 16時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年6月22日 21時
