不良少女は保護対象 【名探偵コナン】【降谷零】

十日目 ページ10

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「親の言うことをいちいち言い返してみたり、自分の部屋にこもったり……ですかね。そんな無視したりとかはしなかったですけど」

「私もそんなもんかなぁ。つい口が滑って"嫌い"って言っちゃったことがあるけど、その時はさすがに反省したわね」





そのときを思い出すかのように話す二人に、女子高生ってそんなもんなのかと改めて知る。今まで縁がなかったものだから、実はそういった話は興味深い。
……そこまで再度確信した。彼女のあれは反抗期とかいう可愛いものでは無いことを。





「そう言えば、最近ぱったり来なくなっちゃったね。桜花高校のお姉さん」

「そうねぇ……桜花からここまで少し距離あるものね。でもAさんのお話面白かったからまた聞きたいなぁ〜」

「連絡先持ってるんだからメールしてみたら？」

「でも受験生だし……そんな簡単に呼び出せないよ」




携帯を見つめて、蘭さんは少し寂しそうな様子でそうつぶやいた。……まさかここにまで知り合いがいたとはな、つくづく彼女の顔の広さには驚かされる。





「この間の彼女ですか……今までは定期的にポアロに？」

「えぇ。安室さんが来る一週間前くらいまではほぼ毎日」

「まさかだけど安室の兄ちゃん、お姉さんに何もしてないよね？」






本当に慕われていたのだろう、俺を見るコナンくんの目線が痛いほどに突き刺さる。申し訳ないがここは知らないフリをさせてもらうとしようか。

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