白羽の矢が立つ 2 【呪術廻戦】 (ページ21)

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虎杖「…A、目元冷やそうぜ」

『ん』

ミーティングが終わって虎杖はすぐにAの手を引いて外に出た。

持っていた小さなハンカチを濡らして
Aの目元に当てる。

虎杖「黙ってて本当にごめん。」

『…』

虎杖「Aの隣にいたら俺は多分甘えるから強くなれないと思った」

『甘えてるのは私。』

虎杖「あー…いやそれは俺が好きでやってるからいいんだよ。甘やかしてるわけじゃないっつうか…いや、甘やかしたい気持ちもあるけどさ…」

あれこれやってもらってるA

はたから見たら甘えてるのはAの方だとみんな思うだろう。

でも精神面で虎杖はAに甘えていた。

虎杖「でも結局、隣にいないとすげぇしんどいわ！」

高専に入学する前はそこまでじゃなかった。

もちろん虎杖は会いたいと思うことは多々あったものの命をかけていると知らなかった。
だからこそお互いの立場を理解した上で
虎杖はAが心配で、いっそう会いたくて触れていたかった。

虎杖「…抱きしめてい？実感したくて＿＿＿」

勢いよく虎杖に抱きついたA

『私の事なんか、守らなくていいんだよ…！そばに居てくれるだけで…！』

虎杖「約束したろ？ずっと守るって。」

『なら、私も守りたい……。隣にいさせて…？』

虎杖「……おう」