赤と白 2 【ヒロアカ】 (ページ8)

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私と常闇くんの試合は

直ぐに終わった

描写する必要性もないくらいに。

片割れと緑谷との試合を見たあと

わからなくなった

いや、

ムカついていた

でもそれを

試合にぶつけることは出来なくて

気づいたら場外に出ていた。

私は間違ってない

『っ…』

絶対、間違ってない

そうだよね、

燈矢にぃ…

私はネックレスを握った

チェーンの真ん中にかけているこの指輪は

幼い頃に燈矢にぃから貰ったもの

プラスチックで出来ていて

偽物の指輪だけど

私にとっては大切なもの。

いつか、本物を持って迎えに来てくれると約束した。

だからそれまで

私は帰りを待ってる

たとえ周りが

みんなが死んだと思っていても

たとえ本当に死んでいても

私だけは生きてるって信じる

私は会場にいることさえ嫌になり

荷物を持って早退することに決めた

『…先生、すいません、体調が悪いので早退します…』

相澤「…そうか、轟兄に言っとくか？」

『…いえ。言わなくていいです。それでは』