青学マネの備忘録 3 【テニスの王子様】 (ページ8)

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桃城side

桃城「いででーっ！！」

『もう、よくこんな状態で動けたね』

俺がコートから出てくるとみんなが声をかけてくれた。

中でもA先輩がいちばん早くて、

俺を支えながらベンチに座らせてくれた

『そこで寝てね、ストレッチとマッサージするから』

桃城「うーっす」

『"うーっす"じゃないよ！バカ！』

桃城「痛ってぇー！A先輩！なにも頬っぺた引っ張んなくても！」

容赦ねぇな…ほんと

まぁ怒られるようなことしたから仕方ねぇけど。

『これタオルとドリンクね、それとこっちのタオルは頭に敷いて』

優しく俺のふくらはぎに触れていき、

桃城「いでででで！！痛い！痛いっす！！」

『だからマッサージするんでしょ。我慢我慢！』

強く俺のふくらはぎを擦り、柔らかくさせていく。

あ、痛気持ちいいかもしれない

《では、これよりシングルス2を行います》

桃城「…あ、試合始まったっすよ。」

『見たいのはわかるけど桃城くんはまずケイレンを治すこと！』

桃城「うーっす」

ﾎﾞｺｯ!!とすごい音が響いて

先輩はそっちに顔を向けた。

桃城「うおっ！越前のヤロー…亜久津の顔面にボール入れやがった！やる〜！」

『……起き上がらないでよ…まだ終わってないよ』

桃城「もう結構平気になってきたんで！」

『もう！』

生意気！なんて言われ、俺はまぁまぁと返しながら
先輩のちょうどいい場所にある頭を撫でた。

『私先輩なんだけど…』

桃城「いやぁ、良い場所に頭が…」

そう言いながら

コートの方を見ると

越前「今のは石を当てられたA先輩の分！」

そう言って亜久津にラケットを向けていた越前。

越前「ほら、何座ってんの？まだカチローと河村先輩のも残ってんだからさ」

亜久津「……もう逃げらんねーぜ、小僧」

越前「アンタこそ」