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手塚くんの勝利でランキング戦が終わった。
レギュラーから落ちてしまった桃城くんは
あれから3日間、部活に来ていない。
部室のロッカーに"桃城"と書かれたレギュラージャージが畳んで置かれていた。
堀尾「いよいよ次は関東大会か」
カチロー「でも桃先輩が3日も姿を見せないなんて…よっぽどレギュラー落ちたの効いたんだろうなぁ」
堀尾「もしかして部活やめちゃったりして!」
カツオ「ちょっと!縁起でもないこと言わないでよ!」
堀尾「だってよ、あの日桃先輩レギュラージャージ畳んで置いてったらしいぜ」
カチロー「リョーマくんはどう思う?」
越前「さぁね。そのうち戻ってくるんじゃないの。ほっとけば」
何となく、部内の雰囲気が悪い気がする。
『いちねんせーい、お話してないで散らばったボールしっかり集めて』
カツオ「あ!すいませんっ!!」
カチロー「あ、あの…A先輩はなんも思わないんですか…?」
『それは…』
大石「コラそこ1年!!声が出てないぞ!!」
「「は、はいっ!!」」
やっぱり部内の雰囲気が悪いのは
気のせいじゃないみたいだ。
『…越前くん、ウォーミングアップしてね』
越前「うーす」
越前くんをさりげなく向こうのコートに行かせて
乾「大石のヤツ、相当イラついてるな」
『そう、だね』
不二「彼は人一倍部の事を想っているからなあ。桃の心配をしているんだろうね…ってあれ?乾は?」
『越前くんのところに行っちゃったよ』
不二「ふふ、そっか。……Aは大丈夫?」
『…なにがー?』
不二「いや、なんでもないよ」
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月15日 21時