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私と狼谷くんの背中を押して保育ルームから出る。
『仮病ですよね、兎田さん』
兎田「バレちゃった?」
『いや、演技が下手くそだったので…』
兎田「流石狸塚Aちゃんだわー」
『…それ、嫌味ですか』
兎田「ぜぇんぜぇん」
隼「いいから仮病なら自分の足で歩け。」
思いっきり殴られる兎田さん
本当に痛そう
兎田「おま、まじで手加減しねぇな……」
保健室に着くとそこには狼谷先生が。
チャイムもいつの間にかなっていて
1時間目が始まってしまった。
狼谷「狸塚さん、ありがとね」
『あ、いえ。2人っきりにしたの、わざとなんですよね』
狼谷「そうねぇ…。ほら隼、そこにあるお菓子とって。持ってきたんだから」
隼「そんくらい自分でやれよ。」
とか言いつつ取ってあげるあたり
狼谷くんは優しい。
狼谷「狸塚さんも食べて」
『え、でも…』
狼谷「いいのいいの」
兎田「そうそう。Aちゃん、貰えるものは貰っとかないと」
狼谷「アンタにはあげてない」
『…じゃあ、お言葉に甘えて…ありがとうございます』
そっとクッキーをひとつ貰う。
美味しそう
狼谷「昔から特進クラスには息抜き下手な子が多いのよねぇ。たまにうますぎるのもいるけど」
ベッドで思いっきり寝始めた兎田さん
兎田「あー、」
狼谷「アンタはもういいから戻りなさい」
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月20日 22時