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ゲーム開始 ページ8

例の招待状を片手に複雑な道を歩く。
周りには濃い霧が立ち込めていてすこぶる視界が悪い。
差出人、ナイチンゲールだったか。もうちょっと親切な地図を書こうとは思わなかったのだろうか。
気がつけば道から外れ地図にも載ってない所に入ってしまったようで、目の前には目的地ではないであろう物々しい建造物がそびえ立っていた。

「あぁくそ、霧さえ出てなきゃ迷うことなんてなかったろうに!」

薄暗く照らし出された建物に悪態をつく。と、後ろから声を掛けられた。

「霧が、どうかしたんですか?」

「濃すぎて道を見失ったんだ。この地図の場所に行きたいんだが……ぇ、」

地図を取り上げられ「フーン♪」と鼻歌?を歌う長身の男が居た。こういうのはなんだったか。見なかったふりが1番だったよな。

「あぁ、目的地はそう離れてないようです。お送りしましょうか?」

男の左手が視界に入りヒュッと喉が鳴り血の気が失せる。刃が付けられているのだろうか?飾りには見えない鈍い銀色に目を奪われる。知らないふりだ、なかったことにしよう。

「無視ですか?」
「いや、なんでもない。親切にどうも。だが夜も遅いし、仕事柄道筋さえ教えてくれればある程度わかるんだ。」

やんわりと断ったのが通じたのか、男が残念そうな様子であるのが見て取れた。

「そうですか。私もそろそろ帰ろうと思ってた頃ですしついでにと思ったのですが…。まぁいいでしょう。道筋ですね。ここから北に…」

男の言う通りそれほど遠くないようだ。夜が明ける前に着けるだろうと少し気が楽になった。
あの長身の男も、それほど悪い奴じゃないんだろう。礼を言い先を急ごうとすると「ちょっと忠告が、」と呼び止められる。

「忠告?」

思わず聞き返す。

「引き返すならまだ間に合いますよ。」

よくわからず首を傾げる。
どういう意味なのか、と問い質す前に男は霧の中に消え去ってしまっていた。
まぁいいか。はやく行かなきゃ日が昇っちまう。

既に霧は薄くなっており、月明かりと提灯の灯りに照らされた道が顔を出していた。

ゲーム開始2→←準備完了(Aesop side)



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灰色のもふもふ(プロフ) - 塩化なとりうむさん» コメントと応援ありがとうございます。励みになります!カタツムリみたいな速度になってしまいますがこれからも応援よろしくお願いします! (2019年7月21日 16時) (レス) id: 268e903cb0 (このIDを非表示/違反報告)
塩化なとりうむ(プロフ) - 望んでたシチュというか設定というか...ありがとうございます!!更新は無理せずに行ってくださいね。応援してます! (2019年7月20日 20時) (レス) id: 9c32775155 (このIDを非表示/違反報告)
灰色のもふもふ(プロフ) - 7-10さん» わぁあー!コメントと感想ありがとうございます!もっと可愛らしい言い回しをして見たかったんですが語彙が無くて…。そう言って貰えると嬉しいです。更新楽しみにしててくださいね!(*´∀`) (2019年5月7日 16時) (レス) id: 268e903cb0 (このIDを非表示/違反報告)
7-10(プロフ) - そら豆で飲んでた珈琲君が8割型ぶっ飛びました。控えめに言って好きです。更新全裸待機です_(°ω°」 ∠)_ (2019年5月5日 3時) (レス) id: 9a172e50f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灰色のもふもふ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月3日 16時

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