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お風呂から上がると翔太くんは
ソファの上で体育座りの様な状態のまま
寝ていた。
"やっぱ寝ちゃってる。。"
起こさないようにドライヤーをとって
バスルームに戻ろうとしたら
手をぐっと引っ張られる。
「翔太くん起きてたの？」
「んっ？寝てないってば(笑)
髪の毛今度は俺が乾かしてあげるから
ドライヤー貸して」
そういいながら明らかに眠てた顔(笑)
ソファから両足を下ろし足の間に座るよう
に言ってくる翔太くん
言われるがままに足の間に腰を降ろす
ドライヤーの温風と翔太くんの手が
凄く心地よくて今度は私が眠たくなる
人に髪の毛乾かしてもらえるっていいなっ。
幸せ。。。
乾かし終えて2人で並んで歯を磨く。
"さっ。寝ようか"
寝室に行き2人でベッドに入る。
お互い自然と向き合う。
翔太くんがそっと抱き寄せてくれた
いつもは1人で寒いベッドの中もあったかい
足と手を絡め合う。
"寝る時っていつもそんな感じの服なの？"
"えっ。うん。そう。やっぱこういうのダメ？"
私の寝る時のお決まりファッション
着古したダボダボのスウェット上下
田舎のヤンキー感丸出しで色気なんかなし。
残念ながらこんなのしか持ってない私、、、。
翔太くんが来るなら可愛いルームウェアでも
買っておくべきだったけどそんな時間もなく、、
こういう所がきっと私のダメなとこなんだろうな
30過ぎて女子力低いってどうなんでしょ？
"いやっ。俺こういう方が萌える"
"えっ？うそでしょ！"
"日頃とのギャップみたいなさっ。いいじゃん"
"こうなんかフワフワモコモコの可愛いやつ
みたいなのがいいでしょ？絶対"
"そういうのも好きだけど。これはこれであり"
"何それっ(笑)それより翔太くん明日は
何時に起きたら大丈夫なの？"
"明日、かなり久々の休みなんだよね。"
"ホントに？わたしも明日は休みなの"
"じゃあ明日は2人でゆっくりしよっ"
そんな話をしながらどちらからともなく唇を
重ねる。ゆっくり優しく大事に扱ってくれ
てるのが伝わる。
目と目が合った。。。
"A。愛してる。。"
その言葉通り心も体も満たされた
明日もまた幸せな1日でありますように。。。
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作者名：せりか | 作成日時：2020年4月10日 21時
