任せます！副委員長 ページ33
あっという間に午後の授業。
…の前に、他の委員決めをしなくてはならなかった。
守「さあ出……委員長、始めましょう」
出「でっでは、他の委員決めを執り行って参ります！けど……その前にっ…いいですか」
皆「？」
出「委員長は……やっぱり飯田君が良いと思います！」
守「！出久君………！」
出「あんな風にかっこよく人をまとめられるんだ。僕は飯田君がやるのが正しいと思うよ」
頷く人もいれば、何それ？と頭に疑問符を浮かべる人もいる。
切「飯田、食堂で超活躍してたしな！緑谷でも別に良いけど…良いんじゃね！！」
電「非常口の標識みてぇになってたよな」
透「何それ見たかったぁ！」
守「あ、私写真で記録してますよ」
飯「守美君！？」
守「かっこ良かったので、記念に」
飯「キネン！！」
守美ちゃんもか、と出久君がへにゃりと笑った。
私も微笑み返す。
飯田に替わったなら…じゃあ、残る候補は一人になった。
守「では私も一言。すぐ済ませますのでもう少しご容赦ください、相澤先生」
相「……………」
皆「(ひえぇ)」
守「私も副委員長を辞退し、代わりに……八百万さんを推薦します」
八百「わっ！？私ですか！？」
驚くあまりにガタンッと立ち上がった百ちゃんに、私はニッコリ微笑む。
守「もともと投票の時、緑谷君、飯田君、八百万さんのどなたかに入れるつもりでした。
訓練の講評での八百万さんは、他の人をよく見ていたと思います。私は私よりも、八百万さんが副委員長に適任だと思います」
八百「………っ！」
守「任せて良いですか？」
彼女の黒曜石のような瞳が、うるうると潤み出す。
百ちゃんは、口を塞いでいた両手をばっと広げて、
八百「良いデストモ！！」
と叫んだ。
明らかに嬉しそうである。
八百「精一杯務めさせていただきますわ！！」
飯「うむ、委員長の指名とあらば仕方あるまい！！」
切「任せたぜ、非常口飯田！！八百万！！」
電「非常口、しっかりやれよー！！」
飯「い・い・だ、だっ！！」
守「百ちゃんも、しっかりお願いね」
笑い声が上がる。
役目も交替できて、私はふっと息をついた。
この後、しびれを切らした相澤先生に怒られるのはお決まりである。
それを家で八木さんと話すのは、また別の話だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲き(プロフ) - ののいろ系女子さん» か、神作…！！？初めて言われました！すごく嬉しいです頑張ります！！ (2019年1月7日 15時) (
レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい、凄い面白い！神作！ありがとうございます！大好きです！これからも応援してます！ (2019年1月7日 13時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲 | 作成日時：2018年10月15日 21時
