翌朝、出久君と私達 ページ24
No side
守「おはようございます、出久君」
出「………しゅっ！？」
守「よく反省できました？」
あと少し歩けば雄英に着く所で、出久の目の前にひょっこりと守美が現れる。
下を向いていた為もあり、いきなり顔を覗き込まれた出久は奇声をあげて飛び上がった。
出「しゅ、しゅッおはっ！おは、ょッ！」
守「出久君。深呼吸」
出「ッ！っす……ハッ、スーハースーハっスーーッ」
守「それは過呼吸」
出「ぶはぁっ！！ふーすーはー」
守「………((ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」
無言で出久の背中を撫でさする守美。
息を整え目を合わせば、彼女はにっこり、いつものように笑顔を見せた。
守「反省、しました？」
出「……はい」
守「なら、よかった。その言葉を信じましょう」
スマホを出し、守美は画面をタップする。
ピロン、という音が出久のスマホから聞こえた。
出「(LINE…？)」
守「訓練の映像を送りました」
出「へっ！！？昨日の…ッ皆の！？」
守「私含めて全員の訓練が映っています。まあ、私以外の人達はモニター越しの映像ですけど」
ふふ、と微笑む守美に、出久には後光がさしているように見えた。
翡翠色の大きな瞳が涙で潤む。
出久は輝く笑顔で、自分のスマホを大事そうに胸に抱いて頭を下げた。
出「ほんっっ………とにッ、ごめん！！ありがとう！！」
守「はい」
出「次はッ、次絶対怪我しないから！力の調整、頑張る！！」
守「はい」
出「………守美ちゃ？」
守「はい”……」
ぎょっ！！？と出久は飛び上がった。
守美は出久よりも目をうるうるとさせ、泣き出す寸前の顔をしていた。
出「(女子泣かせたぁ！！！)しゅしゅしゅしゅしゅ」
守「ｸｽﾝ……次やったら、ひっぱたきますからね。……怖かったよ…！」
出「ごめんなさい！！もうしません約束します！！努力します！！！」
守「う〜学校行きましょぉ…」
出「はいぃッッ！！」
ぐずぐず鼻を鳴らしながら、出久の手を引いて歩き出す守美。
守美にハンカチを差し出そうとしてポケットをまさぐった出久は、ハッとして後ろの角を見た。
出「(オールマイト…！？)」
オ「(仲直りできたんだな少年。良かったよ！でも次泣かせたら、今度は私も怒るからな！)」
出「(ひえぇぇッ！)」
道角から親指を立てるオールマイト。
出久を生暖かく見守っている風に見せて、実際目は全く笑っていなかった。
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咲き(プロフ) - ののいろ系女子さん» か、神作…！！？初めて言われました！すごく嬉しいです頑張ります！！ (2019年1月7日 15時) (
レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい、凄い面白い！神作！ありがとうございます！大好きです！これからも応援してます！ (2019年1月7日 13時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年10月15日 21時
