戦闘訓練、出久君vs勝己君２ ページ3
守「勝己君！？」
ボムボムと爆破を続ける勝己君。
爆破を避ける出久君も目をみはる。
……確保証明したのに！捕まったことになったのに、まだ戦い続けるつもりですか！
ひゅっと出久君が角を曲がり、定点カメラの視界から……いや、勝己君の前から姿を消した。
電「逃げたぞ」
切「まーあのままじゃツラいだろうな。それになんか爆豪、スッゲーイラついてるし……コワッ」
梅「守美ちゃんは、爆豪ちゃんがどうしてあんなにイラついてるのか分かるかしら？二人のこと知っているみたいだけど」
梅雨ちゃんの言葉に、オールマイト以外の皆の視線が私に向く。
一斉に注目されて少しどぎまぎしたけれど、呼吸を落ち着かせてモニターを見ながら言った。
守「中学が同じでしたから、何となくは。……恐らく出……緑谷君が知らない間に個性を発現させていて、爆豪君は困惑と、焦り……そして怒りをぶつけてるんだと思います」
八百「知らない間に？」
守「二人は幼なじみですが、緑谷君はつい最近になって個性が現れたんです。私もです」
切「おいおい、爆豪も言ってたけどそれって…」
守「個性の発現は四歳まで、それ以降に現れなければ無個性……それが一般常識ですが、例外があります。発動に条件がある個性が存在するように、発現にも条件がある個性があるみたいなんです」
これはジャンプワールド考案の言い訳なのだが、実際、ワン・フォー・オールがまさにそれだ。
他にもそういう個性は存在するのだろう。
皆は微妙な顔をしていたが、実例が目の前にいます、と私と出久君を指させば、ひとまず納得してくれた。
守「緑谷君は彼自身も知らない間に、個性発現の条件をクリアして、個性が現れました。しかし皆さんも体力テストで見た通り、彼の個性は怪我が伴うリスキーパワー……四歳で発現したならばともかく、ほんの数ヶ月で調整はできません。見せびらかす事もできません」
轟「なるほど。雄英に来るまで緑谷が個性使うとこを見たことなかったから、騙されてたと思ってんのか、爆豪は」
守「そうみたいです。それにたいてい何でもこなせる勝己君の性格上、ずっと出久君を下に見ていたのでしょう。だからいきなり同じ土俵に入ってこられて、焦っているというか……不安に感じているんでしょうね」
モニターに皆の視線が移る。
私には、出久君のよりも、勝己君の方が苦しんでいるように見えた。
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咲き(プロフ) - ののいろ系女子さん» か、神作…！！？初めて言われました！すごく嬉しいです頑張ります！！ (2019年1月7日 15時) (
レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい、凄い面白い！神作！ありがとうございます！大好きです！これからも応援してます！ (2019年1月7日 13時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年10月15日 21時
