Scene27 最終決戦 ページ27
『Boys & Girls？King of America's Blader Cupもついに決勝バトルだー！この戦いでアメリカ王者が決定するぞー！君たちは、歴史の証人となるのだ‼』
全米が、いや世界中がこのバトルに注目する。
一人目のブレーダーの登場に伴い熱狂に包まれた会場は、二人目の登場と共に、その盛り上がりは絶頂に達した。
『赤コーナー、今大会の優勝候補筆頭、紅シュウ！全米最高の実力者と言われるこの男が、超Zスプリガンと共に全米王者の座を狙う‼』
フブキは尊敬と信頼の目を、憧れ続けた師匠に向けた。彼のシュウへの畏敬の念は、他の誰にも向けられるものではないだろう。
『1stバトル！レディー、セット！』
「３２１ゴー シュート！」
「只今より手術を開始します」
“手術中”のライトが赤く光った。
『超Zスプリガン、バーストフィニッシュ！紅シュウに2ポイント！』
シュウはこの瞬間だけ、前髪をかきあげて誇りを示した。順調だ。彼のバトルは極めて冷静で、的確な判断に基づくものだった。
「紅シュウ、次は俺が取り返す！」
「それはどうかな」
シュウは不敵な笑みを浮かべた。
『2ndバトル！』
心拍数や血液量を示すデータの波形が、急に乱れ始めた。
「血圧が急激に下がっています！危険な状態です‼」
執刀医の助手が声を上げる。
「輸血を、輸血量を増やすんだ。ここまで来ると、あとはもう運次第なんだ。彼女に頑張ってもらうしかない」
医師の額には脂汗が流れていた。
「メス」
『オーバーフィニッシュ！』
次に告げられたのは、相手のベイと名前。シュウはポイントを奪われたのだ。
「次、バーストで俺の勝ちだ。紅シュウの時代は終わる」
その態度に怒りを感じたものの、シュウは呼吸を整え、しっかりと前を見据える。煽りには反応しない。彼のスタンスだった。
「“希望さえ持っていれば、どんな高い壁でも絶対に超えられる”からね」
シュウの脳裏に、Aが浮かんだ。彼女の伝えようとしたことが、今痛いほどわかった。勝利の報告をすることを、この瞬間胸に誓った。
「はぁ？」
「それがわからないようじゃ、君にアメリカ王者の座は早い」
「なんだ、喧嘩売ってるのか‼⁉」
シュウは、相手の煽りを逆手に取って、逆に相手の集中力を乱すのに成功したのだ。
フブキは、シュウに彼女の病気のことを伝えなかったことで胸が痛んだが、シュウを信じてステージを見つめ続けた。
『3rdバトル！』
「３２１ゴー シュート！」
Scene28 夏の終わり→←Scene26 まだなにも知らない彼
ほらほら、あの人から言いたいことがあるみたいですよ☆
シスコ「お前はオレだけ見とけばいいんだよ」
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通行人 - ふと思い出して、久しぶりに来てみました。やはり引き込まれる。 (2019年9月5日 19時) (
レス) id: 7f966a9c98 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！少ない脳を振り絞って書いただけありました(笑) トプ画のことまでお気づきとは…さすがです！ (2019年2月15日 23時) (レス) id: a6baa0d096 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あと、トプ画ですが、人物を抜いてオーダーされていましたね！そこがとても内容と合っていてさすがだな〜とセンスに感動しています 次作品も楽しみに待っていますね〜^^ (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！！！フブキもシュウも彼等らしい爽やかな感じで、読んでいて温かくなりました^^とても読みやすい文章に文間、ストーリー構成、とても勉強になります！私も瀬央さんを見習って、風景と心理描写をシンクロさせたラストへ進みたいです (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - みずきさん» そう言ってもらえるととても嬉しいです。ベイバをこよなく愛してるから、学校の作文より本気になって書いてるかもしれません(笑) (2019年2月12日 23時) (レス) id: d89c1d2e97 (このIDを非表示/違反報告)
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