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バロメーター62 ページ13

――ムラムラムラッ


その瞬間、彼のバロメーターが一気に跳ね上がる。


ふぁぁぁあやばいやばい。

胸筋が、胸筋が、雄っぱぃ……ああああああ


頭の中で叫んだ内容があまりにもバカっぽくて自分が恥ずかしい。



「お、おう、大丈夫か」



さすがにこれには彼も驚いたらしく、声が上ずっている。

急いで離れて彼を見ると、暗い中でもわかるくらい顔を真っ赤にして口を押さえていた。



……うわ、その顔反則でしょ。


なによ今まで余裕そうにしてた癖に。

そんなに赤くなっちゃって。


真っ赤な彼を見て、私ももうどうしたらいいかわからずその場から動けなくなってしまう。

少しの間、何も言わずにお互い真っ赤な顔で見つめ合っていたが、彼が口を開いた。



「わ、悪ぃ」

『え、あ、私も、ごめんね』



恥ずかしくて下を向くが今度は彼の腹筋が目に入って慌てて目を逸らす。



――ムラムラッ


「……そんな見んなよ」

『だって、そんなの着てるからじゃん……!』

「仕方ないだろ」



目のやり場に困るんだってば!

初めて見た時の衝撃は忘れん。



――ムラムラッ


「……これ、やべぇな」



……ほんとにやばい。


筋肉とほんのり香る汗の匂いに惑わされて忘れていたが、彼のバロメーターはもう少しで限界までいきそうだ。

でももう恥ずかしいのとドキドキするので体が動かない。



「悪ぃ、もう無理かも」



う、わ


彼の真剣な眼差しに、体の芯に熱が一気に集まる。



『きりしま、く』



ピーッピーッ


彼の名前を言い終わる前に効果音に遮られ、彼の尖った歯が首筋に当てられた。

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設定タグ:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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Selena(プロフ) - おいやみーさん» ご指摘ありがとうございます🙇‍♀️ 確かに言われてみればそうだ笑 原作を全て忠実に再現しきれているわけではないので、他にも矛盾点があるかもしれないですが、そこはご愛嬌という事でお願いします🥲 (1月6日 16時) (レス) id: b337fdb84f (このIDを非表示/違反報告)
おいやみー - 志村転弧だと死柄木が思い出すのは髪が白くなった泥花事件以降では? (1月1日 10時) (レス) @page34 id: df2aa3c6fc (このIDを非表示/違反報告)
- 宇宙の塵ルートだけはwwwwwwおもしろすんぎぃっ (9月30日 18時) (レス) @page38 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - 秋田の肋骨さん» ご指摘ありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️ (8月12日 23時) (レス) id: 17f1437868 (このIDを非表示/違反報告)
秋田の肋骨 - すき。めっちゃ好みです!   修学旅行ではなく,林間合宿では、、、? (8月12日 1時) (レス) @page50 id: 93fef38cdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Selena | 作成日時:2023年3月24日 10時

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