世界で一番嫌いなあなたが幸せでありますように。２

８２(Yuri) ページ34

.




大貴「気になる！好きなのは分かってる。

告白！しないの！幼馴染じゃん？！」



涼介「俺、それこの前聞いたんだけど、

うまーく逃げられたんだよ。」



圭人「知念教えたくないなにかがあるのかな〜？」



この３人揃うと賑やかなんだろうけどうるさいな。


人のパーソナルスペースにずかずか入ってくる。


でも、不思議と嫌な感じはそんなにしない。



『中２のとき、１回言ってるの。

でも、Aさん困ってたから、

忘れてってなかったことにしたの。

それから、あれより全然話せなくなった。以上。』



一瞬静かになった。

後、「「「はぁー！？」」」


涼介「なんでそんな重要なこと秘密にしてたの！」


『いや、言う必要ないから。』


圭人「なんか…俺、ごめんね。無神経なことを言ってたような…」


『別に。圭人が謝る必要ないでしょ。

言わなかったのは僕なんだから。』



そう。圭人たちに言わなかったのは僕。

Aにはっきり言わなかったのも僕。



『はっきりしなかったから、今までこうやって気まずかったの。

宏太には挑発されるし。』


涼介「薮先輩も人が悪いよね。

応援してるのは分かるけどやり方がね。」


大貴「完全に楽しんでるよな。笑」


大貴の発言には激しく同意、

でも応援してるとは…






クリスマスパーティーなるものは、割と早い時間でお開きになった。


断言したことはないけど、みんなは僕がずっと、

Aが好きだって気づいてるから。


応援してくれてるみたいな雰囲気。

良い友達を持ったと実感すると同時に。



どうしたら、Aは僕のものになってくれたかな。

今、僕は友達なのか、幼馴染なのか、

もっと別の…なんて考えたりして。



頭で考えてもなんにも、進まないや。


何かきっかけがあれば、

なんて考えてる時点で臆病な僕は成長してないのかも。



__________________________________

ご無沙汰しております。

只今利き手を怪我してパソコンが使いづらくて苦労しているしんくれろです。

長引いてしまっている本作、ここまで読んでいただきありがとうございます。

年内に完結させると大口を叩き、気づいたらもう２月…

大変失礼いたしました。
如恵留くんのように空中土下座をしたいくらいでございます。(バク転バク宙できません。)

完結にじわじわ近づいております。

あともう少し、お付き合いくださいませ。



.

８３→←８１(Yuri)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す