検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:543 hit

18 ページ19

.





「土方さん、これ終わった書類です」




「おう、悪ぃな」




「いえ。お仕事ですので」




「じゃあ総悟…と見回り行ってきてくれ」




「…いってきます。」




「すまねぇ」




「仕事、ですので」





体調も回復し、午後の仕事は残すところ見回りだけ




総悟と一緒ということは、1人で見回りだ




まあ、今は1人になる方がいいか




ウィッグをつけ、愛刀を下げ、準備万端





「あ、A」




「なんでしょう?」





屯所を出る前に土方さんの部屋を通りかかった時、呼び止められる





「最近、辻斬りが連発していてな」




「辻斬り…」




「見回り強化と、油断はするなよ。今日は人数増やして見回りさせる」




「承知しました」





寄りによって、私の見回りの時に




最近は本当に良いことがない





「そろそろ良いことあってもバチはあたらないでしょ…」





ため息をつき、屯所をあとにした





.





しばらく歩くと、河原で人が集まっていた




その人混みの中に、何やら白い物体が




随分見覚え、というか、見たことしかないそれに、声をかける





「エリザベスだよね?」





エリザベスと呼んだその物体は声をかけても微動だにしない




よく見れば、いつも一緒にいる





「小太郎はどうしたの?」





その名を出した途端、エリザベスはピクリと動いた




どうやら中身がなくなったわけではなさそうだ




一段と挙動不審なエリザベスを不思議に思い、横目で流していると何やら周りの人達がひそひそと話し始めた




「また辻斬りかい、これで何人目だ」




「切られてんのは用人ばかりだと聞くがねぇ」





その会話を耳にした途端、私は固まった




まさか




嫌な汗が額から頬を伝う




隣にいたエリザベスを見やると





「エリザベス…?」





その白い巨体は、姿を消していた

19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハル | 作成日時:2019年8月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。