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「ぬおおおおなんじゃこりゃあああ!!」
「うそおおおお!?嘘だと言ってよおお!とんでもねぇ大物じゃあねーか!!」
「うしゴラァァ!!落ちてこいゴラァ!!」
その頃、銀時一行は幻のオオカブトを仕留めたところだった
「「「やったーー!!」」」
「これで定春28号の仇が打てるネ!!」
そう神楽が一喜してカブトをひっくり返す
「何しやがんでィ」
「……」
そこにはあの艶やかな身体に負けぬ屈強なカブトの顔ではなく
「だーー!!!なんだテメェ!!!」
「お前こんな所で何やってるアルか!!!」
「見たらわかんでィ」
「わかんねーよ、テメェが馬鹿ということくらいわかんねーよ」
銀時達が冷ややかな目を沖田に向けている
「総悟?何して…げっ」
「…あ」
向こうの茂みからひょっこり現れたのは虫あみとカゴをもったAだった
「てめー、なんだその態度。銀さん泣いちゃうよ?」
「あー!銀ちゃんの女アル!!」
「あなたこの前の!」
「なんでィ、Aお前旦那の女だったんか」
「誰が!」
「へっ、そんな生意気女こっちから願い下げだね」
「は、うざ」
銀時に心底嫌そうな顔を向け続けるAは沖田に歩み寄りそのまま
「総悟!!あんたまた何処ほっつき歩いてたの!!大変だったんだからね!!」
「ちょ、気持ち悪っ、やめ…」
沖田を思い切り揺さぶる
「無視しないでよ!近藤さんと土方さんがぁ!!…思い出したら頭痛くなってきた…」
「…あー、あれかぁ」
新八が道中見たやれハチミツ塗りたくった男だの、やれ木にマヨネーズを塗りたくってる男共の恐怖の光景を思い出す
「あれ、万事屋!」
「テメェら何でここにいるんだよ」
「あぁん??市民の税金搾り取ってバカンスですかぁ?バカなンでスかぁ??」
「…また始まった…」
真選組と万事屋の喧嘩
今更仲良くしろなんて言わない
けど
「…頭痛い…」
下らない口喧嘩をよそに頭を抱えた
だが下らない口喧嘩は、万事屋の女の子の一言でやんだ
「うおっ!銀ちゃんあれ!!」
「あぁ?」
「金ピカピーのカブトアル!」
「「「はぁあぁああ!?」」」
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作者名:ハル | 作成日時:2019年8月16日 21時