幻の家族を求めて

異世界に来て5日目 ページ7

A視点


これは…………火の海？


《神竜様！》


神竜？


《なぜ助けてくれないのですか‼》


違う…………


《邪竜だ！》


違う…………


《お前だけは！》


俺は……………


《殺してやる‼》


誰も……………


《あ"ぁーーーーーーー‼》


殺してない‼


『A！』


「ラクラ？」


pk「大丈夫？」


「へ？」


気が付くと俺は体に冷や汗を流していた。


pk「…………今…………何を見た？」


今…………見た………もの………


「周りが…………火の海になってて」


《神竜様！》


《邪竜だ！》


「神竜…………邪竜………言われて…………」


《お前だけは！》


「血まみれで…………」


《あ"ぁーーーーーーー‼》


「俺が……………殺した……………のか？……」


『A？』


俺が………


「ﾋｭｰﾋｭｰ」


俺が……………俺が………………









全部…………やった…………………のか?








『大丈夫…………Aは何もやってない………………私が保証する。』


pk「さて！今日はもう夜遅いし寝よう！もうひとつベットを持って来るから！」


『A疲れてるでしょ！先寝てなよ！』


「あ……………あぁ」



〜その夜〜


pk視点


Aが見たのはおそらく僕の古い記憶だ。…………幼い子供の目にあんな力が有るとは…………


『だ____ぶ。______は何も______い』


ん？なんだ？



ｶﾞﾁｬ




pk「どうしたの？」


『ぴくと…………』


「ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ」


これは完全なトラウマになってる…………


pk「A、僕の方を見て。」


「ぴくと？」


pk「〔睡眠(スリープ)〕」


「へ？ﾌﾗ(-ω-｡)ｽｰｽｰ」


pk「明日、詳しい事は話すから今日はもう寝な。」


『うん……………お休み。ぴくと。』


pk「お休み」



ｶﾞﾁｬ



pk「ごめんねﾎﾞｿ」



ｷｨｨ……………ﾊﾟﾀ



二人がこんな風になったのは僕の性でもある……………


pk「必ず…………幸せにするからね。」








ラクラ視点


pk「ごめんねﾎﾞｿ」


ごめんね？なんでぴくとが言うの？


「(-ω-｡)ｽｰｽｰ」


『A……………』



〜「俺が…………殺した……………のか?」〜



『大丈夫………今度は私が守る。』


だから………


『Aはずっと私の側に居て。』

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