pair days -episode 2-【番外編】 (ページ8)

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いい夫婦になるために1 ページ8

　
2022/11/22
※『キスツイはやめられない』とvol.10『藤宮優さくら読書会ライブ』の間の話。

「問題っ、今日はなんの日でしょうか？」

夕食後に少しやり残したことがあって書斎にこもっていた。仕事を終えてリビングへ行くと突然始まったクイズ。彼はたまにこうやってクイズを出してくれる、そんなときはニコニコしてて拳くん可愛いなと思えてくる。今日は１１月２２日だからいい夫婦の日だ。たぶん彼はそれが言いたいんだよね？

『今日はいい夫婦の日だね、今年は拳くんと夫婦になれたし私幸せだよ』

「大正解♪んへへっ俺も幸せ。A愛してる〜！」

ガバッと抱き着かれる。拳くんも嬉しそうで正解できて良かったなんて安心しているとそっと身体が離れて急に真面目な顔つきになる拳くん。

「俺たちいい夫婦になれるように仲良くすべきって思わない？」

『“こうあるべき”って決めつけなくても拳くんと私ならずっと仲良く出来るって思ってるよ？』

「それは俺も当然思ってるよ！だけどやっぱり仲良くすべきってことだよね？」

彼の表情が変化する、否定は許されない圧を感じる笑顔へと変わった。たぶん肯定して欲しいのだろう、今度はどんなこと考えてるのかな？明らかに罠な気がするけど私は彼が大好きだから自ら罠にかかりに行ってしまう。

『うん、仲良くすべき、かもね…拳くんと仲良くしたいよ』

そう笑って答えると彼は満足そうにニヤリと笑ってグッと引き寄せられ唇を奪ってくる。燃えるような熱いキスをされてそれしか考えられなくなったところで離れていく。熱のこもった瞳に射抜かれて、彼が格好良くて好きの気持ちが溢れる。もっと拳くんとキスしたくてたまらなくなる。

「本当俺の奥さん可愛いよね、キスしたいって思ってるでしょ？」

『だって拳くんがそういうキスするからっ、せ、責任取ってください』

恥ずかしいけど私は彼にそういう風にされたら抗えない。キスをして欲しくてそんなことを言っていた。

「責任はもちろん取るけどキスだけでいいのかな？」

『え、それは…その』

「ふーんそっかそっか、Aはキスだけで満足なのか。残念だな〜もっと仲良く出来る方法あるのにね？」
　
　
　