pair days -episode 2-【番外編】 (ページ5)

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立ち上がって彼に促されながら部屋へ入ると彼がお風呂沸かしてくるねと行ってしまった。お風呂の準備なら私がやるのに、拳くんは優しいなと改めて思う。バスルームから戻ってきた彼がキッチンへ入っていくと今度は料理酒代わりの日本酒を手にしている。

「ねぇA、この日本酒使うよ」

『ん？日本酒飲みたいの？』

『飲むんじゃなくてお風呂沸いたらバスタブに入れようかなって』

「日本酒風呂？確かに身体は温まるだろうけど急にどうしたの？」

「さっき言ったでしょ穢れを祓う方法、日本酒入れてお風呂に入るのも良いんだって」

そう言えばそんなようなことを話していた。素敵な時間を過ごしたから穢れなんて感じてないんだけど拳くんってそういうの信じてるのかな？

『使うのは良いけど、穢れたなんて私は思ってないよ？』

「念のため清めておこうよ、身体も温まるし一石二鳥だよね？もちろん一緒に入ろうね？」

そうニヤリと笑われて私は彼の真意にやっと気づいた。つまり一緒にお風呂に入る口実ってことなのかな？拳くんらしいというか、何というか、クスクスと笑ってしまった。

『うんいいよ、一緒に温まろうか』

「やったね、あぁのぼせないように飲み物も用意しとこうね」

のぼせないようにって、もしかして色々されてしまうのだろうかと想像して恥ずかしくなった。

「あれ〜Aなに想像してるの？」

『し、してないよっ』

「なーんて、その想像は大正解かも？イチャイチャしようね？」

彼が熱のこもった視線を送ってくる。艶っぽく笑う彼もまた格好良くて胸がキュンとしてしまう。恥ずかしいけど嫌ではない、彼にされることを私はどうしたって受け入れてしまうから自然と頷いていたのだ。

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【pair days -episode 2-】始まりました。
小話のつもりで書き始めた皆既月食が長くなったので急遽2作目を作ってしまうという想定外の出来事w

こんな感じに行き当たりばったりになるかと思いますが今作も宜しくお願い致します。

ストロベリームーンを一緒に見た話はTwitterで書いた妄想小話です。
　