pair days -episode 2-【番外編】 (ページ19)

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「ちょっとふくらさん！俺は妹のことずっと大事なのでＴシャツでわざわざ主張するなんてことしませんよ」

「そのＴシャツ着といて説得力ないんじゃない？」

「仕方ないじゃないですか、動画で着ろと言われちゃったんだから、ネタでもプレゼントはプレゼントだしね」

祥彰を見ると、藤枝優しい〜とクスクス笑っている。笑われるとは思ってたけどね、とため息を吐いてると拳さんから名を呼ばれたから顔を上げた。

「それ着ること、藤宮さんは知ってるの？」

「これプレゼントされたことも話してないっすから知りませんね」

「え、妹さん知らないの！？」

「だってわざわざメッセージ送るのも変じゃね？一緒に暮らしてるなら話していただろうけど」

「あぁそうね。俺はこの動画公開されるまで黙ってた方がいいの？」

「それはふくらさんの好きにしてください、任せまーす。それよりもこの間面白い本買ったんですよ〜」

「急に雑談始めるのね」

それからは本の話だったり面白かったことをクイズにしたりした。拳さんや祥彰も色々話してゆるく雑談を撮ったのだった。

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side fkr

「Aたぶん来月になると思うけど藤枝の主張が強いサブチャン公開されるから」

『祥の主張が強いサブチャン？えっと、拳くんどういうことかな』

リビングでまったりしているときに今日の藤枝のことを伝えてみたら、さっぱり分からないって顔して首を傾げている。俺の奥さんどんな表情しても可愛いよね。

「なんか大学のときの友達からＴシャツをプレゼントされたらしいよ」

『友達に？それってどんなＴシャツなの？』

「Ｉ ♡ ＭＹＴＷＩＮＳＩＳＴＥＲってプリントされてた」

彼女は一瞬きょとんとしてからクスクス笑い出す。あぁ可愛いな、藤枝の主張が強くても絶対にもう返せないなと改めて思っちゃう。

『なるほどね、それは強い主張かもね。何となくプレゼントした人も想像ついたかも？』

「Aの知ってる人？」

『うんたぶん私も話したことある人だと思う。祥とも仲が良いしとてもユーモアがあって楽しい人だよ』

嬉しそうに藤枝の友達の話をするからちょっと面白くない。ねぇA、と彼女を抱き寄せると、彼女は拳くんどうしたの？と聞いてくる。こんなときはAに俺だけだって言わせたくなるのはどうしてなんだろうね。
　
　
　