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「テレビで藤宮優さんを拝見して聡明な方だろうと思っていましたが、こんなに可愛らしいお嬢さんだったとはな。本当に拳が相手で良いのだろうか？」
『私は拳くんっ、あ、拳さんでないとダメです。あと一つお伝えしなければいけないことがあって、やましい事は何一つないのですが以前週刊誌に写真を』
「あ、Aそれは話してある。大丈夫だよ」
えっと隣の彼を見上げた。彼はにっこりと笑う。話してくれてたんだ、勘違いされたらと心配してたから良かった。
「世間に名の知れた方は大変よね。全部聞きましたから心配はしてません。それに今日Aさんとお会いして拳を見つめる瞳に嘘はないと、本当に拳のこと想ってくれてるのだとよくわかりました」
「Aさん、どうか拳をよろしくお願いします」
『わ、私こそ至らないところばかりですがよろしくお願いします』
「ほらね、大丈夫だったでしょ？」
拳くんが先回りして色々話してくれてたおかげのような気がするけど、無事に挨拶が出来てホッとした。そのあとはお母様が気さくにAちゃんと呼んで良いかしらと言って頂いて色々とお話してくれた。
「そう言えば拳は本当に野菜を食べないのよ、お料理するとなるとAちゃん大変だと思うけど…」
「俺、Aの作ったものなら食べられるよ？」
「えっ、野菜抜きの料理の話ではないのよ」
「Aのおかげで元々食べられてた南瓜や淡色野菜もより美味しく食べられるようになった、苦手な野菜は彼女が作ったものじゃないとダメだけど」
「それは驚いたね、拳は幼い頃から野菜嫌いで母さんは最初こそ頑張ったがどう工夫しても食べないから匙を投げたほどだよ」
「ちょっと信じられないわね、本当なの？」
お父様もお母様もひどく驚かれている。よほど拳くんの小さい頃は大変だったんだろうな？私も最初はこんなに食べてくれるようになるとは思わなかったから彼が食べてくれたとき嬉しくて野菜研究をどんどん頑張ってしまったんだ。
『拳さん用に色々考えて研究してます。残さず食べてくれるので嬉しいです』
「すごいわAちゃん、なんてお礼を言っていいのか拳のためにありがとうね。今度ぜひレシピを教えてね」
『はい私の研究成果を披露しますね』
「ちょっと待ってよ、母さんがAと同じもの作ったとしても俺食べないと思うけど…Aが作ったものだから食べられるんだよ」
「拳ったらどれだけAちゃんが好きなの」
「もう拳はAさんから離れられないな」
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佐伯(プロフ) - そのうちさん» そのうちさんいつもありがとうございます！お話全て大好きなんて言って頂けて感激です。次作の新婚楽しんで頂けるように頑張ります！Twitterの方はあとで返事投げに行きますw (2021年12月21日 21時) (
レス) @page48 id: 6d502d1977 (このIDを非表示/違反報告)
そのうち(プロフ) - vol.8終了お疲れ様です！そしてお話全てが素敵で大好きです！またTwitterの方でも感想送ってしまいますがすみません。次はvol.9で新婚と聞いて正座待機しておきます！お疲れ様です！ (2021年12月21日 12時) (レス) @page50 id: 7f613ac8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年11月26日 21時
