【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ２【愛され】

▽病院の話。 ページ36

がみがみ思春期の息子にしつこく叱る親みたいにきっちり怒られた。

流石のAも、あそこまで言われては反省するしかない。


散々聞いた耳にタコなセリフが3週目に入りそうだ。
｢はぁ…｣とため息をついて、椅子の上で体操座りをしようとする。

突如、ｽﾞｷｲｨｯ…と鈍い痛みが右足に走った。

｢ｯｯい”っだ！！｣とみんなが喋っているのも気にせず叫ぶ。
痛すぎて涙目になるくらい。

そう言えば自分は足をぶつけていた。
今の今まですっかり忘れていた。

叱っていた先輩も、それには驚いて｢えっ｣と急にいたわってくれる。



小｢えっ、ちょ…大丈夫…？｣

｢大丈夫じゃないです…なんかスゲェ痛いし…｣

神｢心当たりは？｣

｢ある。
機材が落ちてきた時と、階段から落ちた時。｣

神｢それで確定でしょ。｣

｢ですよね…取り敢えず 途中で抜けて申し訳ないんですけど、病院行ってきます。｣

岡｢全然大丈夫だよ。｣

梶｢俺着いてくよ。流石に一人じゃあれでしょ？｣

｢でも時間かかりますよ、検査入るだろうし…｣

梶｢大丈夫だよ。待ってる。｣

マ｢あ、Aさん！！アンタ何やってんですか！！早く病院行きますよ！！大事に至ったらそれこそ大変だし…｣



｢今行きまーす。｣と返事をする。

とはいえAは足を怪我している。
行こうにも行けない。


それに一早く気づいた江口は、｢ほら、捕まって。｣と先程のようにAをお姫様抱っこしてくれた。

恥ずかしがる素振りも見せないAは、｢ひゃー！190センチの世界！｣と首に手を回して喜んでいる。

その後ろをついていくように、梶も歩いていく。









鈴｢…俺思ったんだけどさ。｣


岡｢？｣


鈴｢アイツの正義感って、いつか自分を殺しそうだよな。｣


神｢それを止めるのが俺ら先輩でしょ。｣


小｢たつに同感しかないんだけどね。｣





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