【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ２【愛され】

▽帰るの話。 ページ25

さて、そろそろお暇しなければ。
鈴木も仕事だし、あまり長く居ても大変だろう。

ご飯も食べさせてもらった…というか材料を貸してもらって食べれたし、大満足だ。

昨日の内に洗濯しておいた服は、バッチリ乾いている。
ショートパンツに足を通して、しっかり前をしめた。

折角だし、貰ったTシャツはそのまま着させてもらおう。
ショートパンツにインして、上着を羽織ればバッチリ。

時刻は、10:45。

洗い物をしてくれた鈴木にお礼を言って、バッグを手に取る。



｢帰んの？｣

｢たっつん先輩仕事でしょ。あまり居ちゃ迷惑ですしね。あと文集に撮られたら面倒。｣

｢いや俺は構わないけど…ってもそうだな。当分会えなくなっちゃうし。｣

｢でしょ？それは私も嫌ですもん。｣

｢…つくづく思うけど、お前ほんっと俺の事好きだな。｣

｢んー…そりゃ勿論。｣

｢それ地味に照れんだけど。｣

｢顔真っ赤ですよ。｣



にししっ…と小悪魔のように笑う彼女は、本当に小悪魔のよう。

玄関まで行き、Aを見送る。

外に出ようとするが、｢ここで大丈夫ですよ。｣と言われて中での見送りとなった。


履いてきたスニーカーの紐を結び、ぱっと鈴木の方を振り返る。









｢お世話になりました！｣


｢うぃ。じゃーな。｣


｢はーい！｣




長くて短い不思議な一日。

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