【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ２【愛され】

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スー…っと丁寧に髪を乾かされる。

男の人だから、もっとぐしゃぐしゃにしたりわしゃわしゃされると思っていたが。

これはいつもの自分より綺麗に拭いてくれている気がしてきた。


さっき鈴木がこてん…っと頭を預けてきたが、今ならその気持ちが分かる気がする。

すごく眠い気分だ。

｢…んー。｣と瞑りそうになる目に、｢起きろ。｣と起こしてくる鈴木。
お酒も飲んでいるせいか、余計眠い。


髪を乾かし終わる頃には、意識は完全に夢の中。



｢ほら、もう遅いし寝るぞ。暗いのダメなんだろ？｣

｢はーい…。｣

｢ほーらー、｣

｢わかった、わかってます…今行きます。｣

｢ん。寝室あっちだから…つーかマジで二人で寝んの…？｣

｢大丈夫、大丈夫です…わかってます…｣

｢寝惚けてんな。｣

｢寝ぼけてないっ…寝ぼけてないです。｣



ふらふら…と鈴木についていきながら、後を追う。
喋っている事は、もう全く耳に届いていない。


なんやかんやで寝室につき、ぼふっ…とベッドに突っ込んだ。

ふかふかのベッドは、ゆっくりとAを眠りに誘う。

後ろから鈴木が入ってくるのがわかって、ちょっと端につめた。









｢たっつん、おやすみー…。｣


｢おやすみ……なんでこんな奴好きになったんだろ…。｣




声の姫には、調子が狂わされる。

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