検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:542,985 hit

▽豪雨の話。 ページ13

取り敢えず明かりは必要だ。

離そうとしても離れてくれないAを引きずりながら、スマホを探す。

確か机の上にあったはずだと思い、机の上をまさぐると案の定机の上にあった。

ぎゅぅっ…と強く握っている裾にドキドキしながら、スマホの電気をつけて「ほら、明かり。」と言う。

その明かりに少し心を落ち着かせて、「…うん。」と小さく呟く。



ずっと立っているのも足が疲れる。

テレビの前にあるソファに二人で座って、鈴木のスマホを覗く。



「あー、電車停まってんな。」

「帰れないですね私。」

「…泊まってく?」

「え…。」

「いやエiロい意味じゃねぇよ!!そりゃ俺口開きゃ下ネタだけど!」

「あはは、分かってますって。今外出ても死にに行くようなもんですもん。」

「ほんとに分かってんの…?マジで下心ねェかんね。」

「じゃなきゃお泊まりしませんから。それじゃ、よろしくお願いします。」

「はいはい。」



ソファの上で姿勢よくお辞儀をする。
それにつられて、鈴木もAの頭を撫でた。

なんだか凄くくすぐったくて、「…んふふ。」と鈴木の腕を掴む。

暗いのが怖かったはずだが、鈴木と話しているうちに段々怖くなくなってくる。


そもそも 暗い所が怖いと感じるようになった理由。

それは、かくれんぼをした時に「一人」だけ暗い棚の中で見つけられてもらえなかったことが原因だ。

誰かといれば、怖い心配はほとんど無い。









「たっつん先輩が格好良く見えます。」


「居なくなってやろうか。」


「ごめんなざい!!!」





.

▽2→←▽3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (233 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
889人がお気に入り
設定タグ:男性声優 , 声優 , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

romishinlike(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» レスありがとうございます。楽しみに待っています (2019年11月22日 16時) (レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - romishinlikeさん» はじめまして!前野さんとドライブですね!承りました〜!!書き次第、upするので良ければ続編も読んでやってください! (2019年11月22日 16時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
romishinlike(プロフ) - 初めまして。楽しく小説を読ませて頂いてます。リクエストがあるんですが、前野さんとドライブデートっていうお題で書いて欲しいです。よろしくお願いします (2019年11月21日 14時) (レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 月闇甘音さん» なんとっ!直して参りますね〜!ご指摘ありがとうございます! (2019年1月17日 18時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!私も、骨折事態経験はないものの、ヒビが入った経験がありまして…。あの時は凄く痛かったです笑 これからもご愛読よろしくお願いします。 (2019年1月17日 18時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゅーぽむ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月28日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。