▽豪雨の話。 ページ13
取り敢えず明かりは必要だ。
離そうとしても離れてくれないAを引きずりながら、スマホを探す。
確か机の上にあったはずだと思い、机の上をまさぐると案の定机の上にあった。
ぎゅぅっ…と強く握っている裾にドキドキしながら、スマホの電気をつけて「ほら、明かり。」と言う。
その明かりに少し心を落ち着かせて、「…うん。」と小さく呟く。
・
ずっと立っているのも足が疲れる。
テレビの前にあるソファに二人で座って、鈴木のスマホを覗く。
「あー、電車停まってんな。」
「帰れないですね私。」
「…泊まってく?」
「え…。」
「いやエiロい意味じゃねぇよ!!そりゃ俺口開きゃ下ネタだけど!」
「あはは、分かってますって。今外出ても死にに行くようなもんですもん。」
「ほんとに分かってんの…?マジで下心ねェかんね。」
「じゃなきゃお泊まりしませんから。それじゃ、よろしくお願いします。」
「はいはい。」
ソファの上で姿勢よくお辞儀をする。
それにつられて、鈴木もAの頭を撫でた。
なんだか凄くくすぐったくて、「…んふふ。」と鈴木の腕を掴む。
暗いのが怖かったはずだが、鈴木と話しているうちに段々怖くなくなってくる。
そもそも 暗い所が怖いと感じるようになった理由。
それは、かくれんぼをした時に「一人」だけ暗い棚の中で見つけられてもらえなかったことが原因だ。
誰かといれば、怖い心配はほとんど無い。
「たっつん先輩が格好良く見えます。」
「居なくなってやろうか。」
「ごめんなざい!!!」
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romishinlike(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» レスありがとうございます。楽しみに待っています (2019年11月22日 16時) (レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - romishinlikeさん» はじめまして!前野さんとドライブですね!承りました〜!!書き次第、upするので良ければ続編も読んでやってください! (2019年11月22日 16時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
romishinlike(プロフ) - 初めまして。楽しく小説を読ませて頂いてます。リクエストがあるんですが、前野さんとドライブデートっていうお題で書いて欲しいです。よろしくお願いします (2019年11月21日 14時) (レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 月闇甘音さん» なんとっ!直して参りますね〜!ご指摘ありがとうございます! (2019年1月17日 18時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!私も、骨折事態経験はないものの、ヒビが入った経験がありまして…。あの時は凄く痛かったです笑 これからもご愛読よろしくお願いします。 (2019年1月17日 18時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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