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樹さんがシャワーを浴びている間に

ドライヤーを借りて髪を乾かしたり、歯を磨いたり

高そうな化粧水を拝借してスキンケアをした。









樹さんが出てくる前にリビングに戻って

マースとおもちゃで遊んで樹さんを待つ。









すると、浴室の扉が開く音が微かに聞こえて

きっと普段からその音に敏感であろうマースが

スタスタとそちらへと走っていった。









私はさすがに行けないから

樹さんが淹れてくれたコーヒーを頂きながら

マースと遊んだおもちゃの片付けをしていると。









樹「Aちゃーん。たすけてー。マース回収しにきて〜」









『はーい』









きっと、樹さんに構ってほしいマースが

樹さんの妨害をしているんだな。









呼ばれるまま、何も考えずに向かった。









『っわ、すみません、見てません!』









何気なく洗面所を覗けば、

濡れ髪に下着一枚でマースを構う樹さん。

慌てて後ろを向いて視線を逸らした。









そりゃそうだよね。

服着るのにマースがかまっちゃんしてお邪魔になってるから

今呼ばれたんだから。









樹「ふっ。見てもいいし、昨日散々見たでしょ」









『それとこれとは違う、と思いません?』









樹「ふふっ、それは知らん」









なんとなーく樹さんの声が近付いて来たなぁと思っていたら

ん、とマースを私に差し出しながらいつの間にか隣に来ていた樹さん。









『お預かりしマース……』









樹「お願いしマース。

見て。シャワー出たところなのに毛がすごい」









『ふふっ、ほんとだ』









まだ湿り気の残っていた樹さんの肌に

マースの毛が張り付いているのが見えた。









樹「もう一回浴びなきゃじゃん」









『ふふっ。時間に余裕あって良かったですね』









ほんとだよ〜なんて言いながら

私の腕におさまるマースを優しく撫でる。









樹「もうちょっとAちゃんと大人しく待っとってよマース」









その言葉を理解出来たのか

私の腕からするりと降りて、リビングへひとりで戻っていった。









樹「すぐ戻るね。そしたら、軽くなんか食べよ。それまで待ってて」









『はい。慌てなくて大丈夫ですからね』









ありがとう、と優しく微笑んでもらって

マースを追うように私もリビングに戻った。











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設定タグ:藤原樹 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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M a(プロフ) - 貴世さん» コメントありがとうございます。そして、読んでいただきありがとうございます。続編は只今準備中ですので、整い次第通常公開とさせていただく予定です。それまでもう少しだけお待ち頂けますと幸いです😳 (2023年4月13日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
貴世(プロフ) - 初めまして、小説楽しんで読んでいます、探してたもの、見つけたかもー3ー藤原樹のパスワードを教えて下さい、続きが読みたいです、お願いします。 (2023年4月13日 0時) (レス) id: fd9a14ea59 (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 彩夏さん» コメントありがとうございます☺︎︎︎︎ それからまた久しぶりの投稿になってしまいまして……すみません😢 お待たせいたしました😢 更新が嬉しい、そのお言葉でがんばれます😳 引き続きよろしくお願いいたします! (2023年3月7日 11時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - こんにちは☺️ 久々の更新楽しみにしてました( ; ; ) 占ツクを開いて、この作品が更新されているとすごく嬉しいです♡ 今回の更新もキュンが止まりませんでした🥰 またお時間がある時に更新してくださるのを楽しみに待っています! (2023年2月13日 4時) (レス) id: 12838cc98b (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - りーさん» 優しかったです🥲♡ 大阪の方に私は行きました! (2022年11月3日 22時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M a | 作成日時:2022年10月1日 14時

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