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壱馬「じゃあ、」
どうせ困らせてしまうのなら、とことん。
壱馬「もう少し、ご一緒していいですか?……研究、俺はなんも分からへんけど」
俺を真っ直ぐに見る目と自分のをしっかりと合わせて、この場所にまだ残ると明確に言葉にして伝える。
『……はい』
しぶとい俺に根負けしたような、優しい表情をしてそれを受け入れてくれた。
でも、これでもう少し、一緒にいることが出来る。
Aさんに感じたこの不思議な感覚がなんなのか。もう少しはっきりさせたい。
壱馬「次の研究対象はどいつですか?」
『え?…んふふ、次はこれをいただこうと思ってます』
壱馬「美味そうっすね。……これは?もう食べました?」
『はい。いただきました』
壱馬「じゃあ、食べきっちゃっていい感じですか?」
『はい。ありがとうございます。お願いします』
少しやり取りした後、二人とも黙々と目の前の料理を食べ進める。
沈黙が続く部屋の中だけれど、それは嫌な静けさではなかった。
壱馬「ん。美味かった」
『それ美味しいですよね。さっき食べてびっくりしました』
一番最初に感じる味の後ろにほんのりと〜、と目をキラキラさせて料理の解説をしてくれて。
それ、食べ終わる前に聞きたかったわ、なんて少し思ったり。
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M a(プロフ) - 飴さん» そして、3つ目のコメントでのご指摘についてですが。私としては、“壱馬くんが良くない困らせ方をした”ので「させて」ではなく「して」と書かせていただきました。私の日本語の捉え方が違うと分かったらまたこちらも修正させていただこうと思います。 (2022年4月17日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 飴さん» 健太くんの誤字の部分は完全にその通りです。こちらも修正させていただきます。ありがとうございます。 (2022年4月17日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 飴さん» 読んでいただきありがとうございます。そして、コメントご指摘ありがとうございます。実はページのタイトル部分について私も分かりづらいかなと思っていたところだったので、もう少しわかりやすくなるように修正していこうと思います。ご意見ありがとうございます! (2022年4月17日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
飴 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ19のここの部分 あ、これはよく見る困り顔の中でも、あまり良くない困らせ方をしてしまったみたい。 これ正しくは困らせ方をさせてしまったみたい。 ではないんでしょうか? (2022年4月17日 2時) (レス) @page19 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ12のここの部分 ひひ、と悪戯な笑顔で来てくる健太さん。 これ正しくは聞いて来る健太さん。ではないんでしょうか? (2022年4月17日 1時) (レス) @page12 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M a | 作成日時:2022年3月1日 22時