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10km/h ページ11

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「こっちだ!
こっちからうなぎの匂いがするぞぉ!」


まぁこうなりますよね

現在、元いた部屋には戻らず元太の鼻を頼りにワゴン捜索中。
警察犬みたいだと褒める歩美ちゃんと、特技に感心している光彦の後ろでふと思う。

歩美ちゃんにいい所 見せようとしてた元太はどこに消えちまったんだろうな・・・


「何も言わないんだ?」


少し前を走っているコナンくんが、意外だと言わんばかりのトーンで聞いてきた。


「どうせ怒られるなら、人探しに貢献しようかなって」


それに言ったって聞かないでしょ?
と前を見ながらぼやくと、乾いた笑いが返ってきた。

昴さんに怒られたらちゃんとフォローしてくれよな!
という約束を取りつける前に、匂いの強いところ...厨房に着いてしまった。

料理をしていたから残り香の可能性があるけど、それにしてははっきりと残っているっぽい。
証言を聞く限り、だけど・・・


「誰もいないね」

「従業員は事情聴取中だろ?」

「いない方があたしたち的には好都ご...あっ」

「あったよ」
「見つけたわ」


哀ちゃんと声が重なった。
みんなが集まってきて、会場にあったものと一緒じゃないかと哀ちゃんが指さしたワゴンに駆け寄る探偵団。
ふとキッチン台に乗っている制服が目に入った。

どうしてこんな所に・・・
サイズは・・・XL、か・・・
史郎さんに着せていた?何故?ワゴンの下なら服なんて意味ない。
ということはやはりって事になるけど、でもどうしてこんな目につく所に・・・


「江戸川くん、Aさん。
ワゴンの中に鈴木会長は居ないわ」

「「分かった」」


どうやら今日はコナンくんとよくハモる日らしい

そんなことを考えながら、ワゴンを見つけた報告をしておこうと佐藤刑事に電話をかける。

さーて、なんて言い訳しましょうか・・・


「見つけた」


コナンくんの声に振り返ると、キッチン台の下の収納スペースに史郎さんは入れられていた。

あまりの事に息が止まりケータイを落としそうになる...
が、佐藤刑事の焦った声が聞こえなんとか堪える。


「あ、あの、史郎さん・・・みつけました・・・」

《ええっ!?》

「大丈夫だよ、Aさん。
鈴木会長は眠ってるだけみたいだから」


震えた声を出してしまったせいか、コナンくんが服を引っ張りながら教えてくれた。

・・・情けない大人でごめんね

息をしっかり吸って脳に酸素を回す。


「場所は厨房です!
急いでストレッチャーをお願いします!」

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(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月23日 15時) (レス) @page34 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - めっちゃ面白かったです!これからも更新楽しみにしてます! (2021年11月14日 7時) (レス) id: 909490fd58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふたみや遥 | 作成日時:2021年8月8日 0時

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