第41話『困る』 ページ16
杏奈side
小塚くんが打ち明けたのは、危険ドラッグの分析はすごく難しいということだった。
いくらシャリの小塚といえど、ほぼできないらしい。
だから、若武くんから司令が出た時、ちょっと困った感じだったんだ。
「でも僕以外に、これをやるメンバーはいないだろうし、どうすればいいんだろう」
誰にも答えようがなかった。
「小塚に危険ドラッグの分析ができないんだったら、」
そう言い出したのは上杉くんだった。
「神崎も、その証拠を入手する必要はないよな」
上杉くんは、口を尖らせて大きく息をつく。
「よかった」
え？
「若武はああ言ったけど、兵藤勇太に接近するなんて、すげぇ危ねーよ。危険ドラッグに関わってる奴なんか、ろくなもんじゃない。神崎に気づかれたって知ったら、そいつ、目撃者は消せ！のパターンでくるぜ」
ああ、たしかに。
「同じクラスだったら、狙うチャンスはいくらでもあるんだし、俺なら、早めに始末をつけとくね、絶対」
怖っ！
怯える私の前で、美門くんが呟いた。
「2人の調査がうまくいきそうもないってことは、これ、方法を変えないとダメでしょ」
私は、美門くんの襟に付いているハイスペックのバッジを見て思い出す。
「そういえば、兵藤もハイスペックのバッジをつけてたよ」
上杉くんが、切れあがった目に冷ややかな光をうかべる。
「じゃ美門、おまえがそれを口実に兵藤に接近しろよ。神崎がするよりましだ」
美門君は軽く頷いた。
私は思わず口を開く。
「いいよ。私、自分でやるよ。美門くんより、私の方が兵藤と親しいと思うし」
すると、美門くんは首を横に振った。
「俺がやる。神崎に何かあったら、困るし」
「困るって、誰が？」
「俺が」
私は首を傾げる。
「どうして？」
美門君は、私にグッと顔を近づけ、瞳の奥をのぞき込むように、真っ直ぐ私を見た。
「友達だから」
友達・・・。
「友達でしょ。俺たち。」
押し付けるように言われ、私は少し戸惑いながらも頷いた。
「・・・じゃあ、頼っちゃおっかな。お願いね、美門くん」
美門君は、表情を明るくして、にやっと歯を出して得意げに笑った。
「任せて。とりあえず現場の確認に行ってくる」
ペダルに体重をのせて漕ぎ出そうとするのを、上杉くんが止める。
「俺さぁ、七鬼のことが気になんだけど、おまえ、なんね？」
七鬼くん、かなり表情暗かったしね。
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？かなかな - よろしくお願いします！澪さん！美門くんは誰がみてもかっこいい(笑)確かにかも😊外見だけじゃなくて、中身もいいもん！美門くんはまわりに気を配ったりもしてるからさらにね。なんか、あったことあるみたいになってる(笑) (2021年10月26日 19時) (
レス) id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ？かなかなさん» 名前の読み方は「みお」です！美門はもう誰が見てもかっこいいので私もすごく好きです笑 (2021年10月24日 11時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
？かなかな - 凄い！見てみたら、お話増えていたし、澪さんから、お返事きてた！ちなみにこの『澪』って、どう読むんですか？「みお」とかですかね？それにしても、澪さんも美門君好きですかぁ〜。やっぱり人気な方ですね。美門君。私は、どっちかというと美門君の考え方に憧れてる？ (2021年10月24日 10時) (レス) @page41 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 環さん» たまちゃんありがとう！今回は恋愛の絡みいっぱいにしてみました！喜んでもらえて嬉しいです！ (2021年10月23日 12時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 澪ちゃんんんんん！最高、神レベルの最高！！！！！きゅんきゅんだよお！！最近いっぱい更新してくれてありがとう！！楽しみにしてますっ！！！！！ (2021年10月23日 10時) (レス) @page41 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2021年7月6日 22時
