【歌い手】ライブやイベントに一切出演しない爆発的人気を誇る歌い手が逆ハー(乙女ゲー)を回避しそこねそうになる話

七十八話 手際の良さ ページ37

『まだ、やってるのか』

喉を痛めないように、はちみつレモンティーでも作るか


_____ _____


ｺﾝｺﾝ


『失礼します』

ま「あれ！？どうしたの！？それ！あと、mixは！？」

『出来ました』

ま「嘘だぁ」


疑われながらも画面を見せると


ま「_____ほ、本当だ……」

『まぁ、ざっとこんな感じですかね』

ま「神だよ！神！神ってる！！」

『古いですね』

ま「い、いいの！それより、どうしてこんなに早く！？本当に初めて！？」

初めてなんて一言も言ってないけど、面倒臭いから言わないでおこう

『まぁ、でも実際に聞いてもらわないと分かりませんね』

ま「ぁあ！そうだね！」


まふまふさんが聞いている間に私は勉強の準備をする

何が得意なんだろう…


静かに座って待っていると、突然ドタドタと走ってやってきた

ここ、仮にも5階ですよ


ま「ねぇ！！なにあれ！！」

『さぁ』

どっち、褒めてるのか分からない

ま「5分なのにどうしてあんなに上手く出来てるの！！Aちゃん本当は初めてじゃないよね！！？」

『初めてですよ、それに歌い手さんの動画を何回も聞いているのでそれを参考にしただけです』


嘘だけど。


自分のやり方でmixやっただけだけど。


ま「すっごいよ！！今度もお願いしたい！いや、お願いします！！」

『……嫌です』

ま「そんなぁ…」

『……ほら、もう10分前ですよ』

ま「あ！そうだね！僕も準備しなくちゃ…」


切り替えの早さは尋常じゃないな

準備って_____


『見た目重視ってやつですか』

ま「ふっふっふっ、どう？眼鏡似合うかな？ﾜｸﾜｸ」

『どうでもいいです』

ま「冷たいっ！」


まふまふさんは形から入るタイプだった

そんなことどうでもいいけど

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