【歌い手】ライブやイベントに一切出演しない爆発的人気を誇る歌い手が逆ハー(乙女ゲー)を回避する話

三話 しつこいというよりしぶとい ページ4

そらる : どうしても無理でしょうか？


『………２回も送ってきたのはそらるさんが初めてだ…』

その挑戦に警察官から送られる感謝状レベルの名誉を讃えたいくらいだけど、生憎私は他者と関わるのが嫌でね

しかも相手が相手だ

勘の鋭そうなそらるさんなんて尚更だめだ

だがしかし、ここで断り続けていても余計不審がられるだけ……

『……心がもう叫んでるよ』

叫びたがっているのではない、もう既に叫んでいる

というか何故、私なのだ

他にいっぱいいるではないか

仲良くしたくもなければ、友達を増やしたいわけでもない私にとっては疑問で仕方が無い

別にそらるさんをディスっている訳ではないけど………というか、そんなことしたらそらるリスナーからブーイングしか来ない


『……よしっ』


椿 : 折角のお話ですが、申し訳ございません。


『あれ、さっきと送ったのと似てるような…』


あ、これ私面倒くさがってる

むむむ、これだと3度目も来そうだな……


椿 : 折角のお話ですが、ごめんなさい。あともう一つ。今後もお断りをし続けると思うのでお手数をかけますが、他の方にもお伝えしてくれればと思います。
今後の活動楽しみにしています。



『よっし！完璧』

自らを褒め讃えて、さぁコンビニという名の第2の倉庫へレッツゴー









能天気にコンビニに行っている間に、このメールを見て、好奇心が上がったそらるさんなんて私は知る由もない

四話 ″椿″に宣戦布告？→←二話 聞こえてますか？

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